ついに逮捕!「偽メール事件」で議員(故・永田寿康氏)騙した"サギの天才西澤孝・40"の手口

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ついに逮捕!「偽メール事件」で議員(故・永田寿康氏)騙した
「偽メール事件」の頃の容疑者。編プロ経営時代にはベンツ、その後はコルベットを乗り回していたという
「西澤は人当たりがいいからみんな騙されてしまいます。よく『僕はお金持ちだから』と口にしていた。この人と付き合っておくと得かもしれない、というにおいを発しているんです。ニュースで久しぶりに顔を見て、ずいぶん悪相になったなと思いました」(容疑者を知るA氏)
 ウソをつき続け、その結果、一人の人間を悲惨な自殺にまで追いやった「詐欺師」が、ついに捕まった。
 5月21日、西谷隆寿(たかし)こと松島隆寿(たかし)容疑者(40)が詐欺の容疑で逮捕された。’07年、「インターネットの誹謗中傷を削除する。私は元警察官僚だ」と男性に持ちかけ、105万円をだまし取った疑いだ。
 松島容疑者が世間に知られたのは’06年。当時は西澤孝を名乗り、いわゆる「偽メール事件」の大騒動を巻き起こした(以下、表記は西澤容疑者で統一する)。
 西澤容疑者は、ライブドア社長(当時)の堀江貴文氏が、衆院選出馬のため自民党幹事長の次男の口座に3000万円を振り込んだという内容のメールを捏造。民主党の永田寿康衆院議員(当時・故人)に提供した。永田議員はこのメールをもとに国会で自民党を追及したが、メールがニセ物であることが発覚。永田議員は辞職に追い込まれ、当時の民主党代表・前原誠司氏も代表を辞任した。永田議員は東大卒、大蔵省出身のエリートだったが、辞職後、心身のバランスを崩し、徘徊を繰り返すようになり、’09年にマンションから飛び降りて自殺した。
 騙されたのは永田議員だけではない。
 そもそも西澤容疑者は群馬県生まれ。高校時代に登校拒否になり、米国オレゴン大のサマースクールに参加したことから「オレゴン大でジャーナリズムを専攻した」と吹聴。その後週刊ポストの編集部で働き始めた。元同僚記者が言う。
「腰が低く先輩を立てるタイプでした。電話ではボソボソ話しますし、顔立ちも和風でぽっちゃりしていておとなしそう。いいとこのお坊ちゃんという感じでした。一方でハデ好きなところもあって、真っ赤なポルシェを乗り回したり、調子に乗ると銀座でドンペリを何本も開けたりしていました。東京・佃にある高層マンションの26階に奥さんと住んで、よく人を呼んでいました。実際には比較的家賃の安い賃貸だったみたいですが」
 ’01年、週刊ポストで彼が書いた「巨人(当時)の清原和博が米国でストリップ通い」という記事が真っ赤なウソであったことが発覚し、ポストが訴えられたことで編集部を追われた。しかしその後もほかの週刊誌に情報を提供し、不審な行動をとる。別の記者が言う。
「’04年頃、西澤が、ある大物芸能人カップルがデートすると言うので張り込んで写真を撮ったのですが、その後、なぜか半狂乱になって『あなたのせいでカップルが飛び降りる』と訳の分からないクレームをつけてきた」
 西澤容疑者の口グセは「自分は(大物右翼で元衆院議員)笹川良一の孫だ」というウソだった。知人のB氏が回想する。
「週刊ポストを去って編集プロダクションを立ち上げた際にも『笹川のビルを借りる』と言っていた。それだけでなく、よく電話がかかってくる人の登録名を議員の名前にして『先生から電話がかかってきた』と、親交があることをアピールしていた。彼が中曽根(康弘元首相)さんの知り合いだと信じている人もいた」
 しかし編集プロダクションでは、社員に給料を払わず裁判になったという。
「’03年頃、韓国のゲーム会社に『SMAPを宣伝に使える』とウソを持ちかけていました」(前出・A氏)
 約3年前に離婚し、事業にも失敗した〝天才詐欺師〟西澤容疑者。逮捕は時間の問題だったかもしれない。
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