小保方晴子 「私は盗っていない」「動機がない」の大ウソ暴く!

ES細胞の窃盗を刑事告発した元理研研究者が独自資料でさらに追及
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作成した資料を指し、小保方氏の窃盗容疑を説明する石川氏。4月には世界的に有名な学術会議の大会長も務める
「小保方さんは私の告発に対し、弁護士を通じて、『私は盗ってない』と科学者らしからぬ逃げ口上を言っています。私は十分な証拠を得たうえで、彼女がES細胞を盗んだと刑事告発しました。彼女は数億円の税金を浪費してきたのです。それだけでも犯罪的なのに、今回の告発にもこの反応。やはり、司直の手に委ねるしかないという判断は正しかった」
 独自に作成した資料を前に語るのは、独立行政法人理化学研究所(理研)の横浜研究所OB、石川智久氏(60)だ。
 誰もが捏造と断ずる段階に至っても、
「STAP細胞はありま〜す」
 と言い張り、不正を否定し続けたあげく、理研を退職して〝逃げ切った〟かに見えた小保方晴子・元ユニットリーダー(31)。そんな彼女に対して石川氏は1月26日、若山照彦・山梨大学教授の研究室からES細胞を盗んだとして刑事告発を行った。本誌が前々号でこれをスクープするや大騒動となり、石川氏が兵庫県警神戸水上署に告発状を提出する様子は、新聞、テレビで大きく報じられた。
 小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士は、
「彼女は『盗ってない』と言っている。第一、彼女には動機がない。これは小保方叩きに乗じた悪ノリ。(告発の)根拠がないなら、虚偽告発に当たる」
 などと報道陣に語ったが、石川氏はこの言い分を一刀両断にするのだ。
「前回お話ししたとおり、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方実験室の実験用冷蔵庫(フリーザー)からは、当時CDBに在籍していた若山さんの研究室から消えたES細胞入りのボックスが、紛失時の状態のまま見つかりました。そのうちひとつのボックスは、若山研究室の中国人留学生が’11年の7月に作ったもので、中には核移植ES細胞が入った78本のチューブが収められていました(下写真)。大量生産されている通常のES細胞はチューブ1本約10万円ですが、この核移植ES細胞は世界にひとつですから、試薬代や人件費を含めると、1本につき50万円、つまりこのボックス全体で約4000万円かかっている。原資はもちろん国民の税金です」
 窃盗の刑事告発が警察に受理されるか否かは被害総額にもよるといわれるが、今回の場合、被害はかなりの巨額にのぼるわけだ。石川氏が続ける。
「私が作ったCDBの見取り図(下図)を見てください。若山研究室と小保方実験室は、動物飼育棟や別棟を挟んで100mも離れていて、何者かが意図を持ってES細胞入りのボックスを運ばない限り、ボックスが勝手に移動したり、誤って紛れ込むことは考えられないのです」
 ボックスの紛失時期は若山研究室が山梨大学への引っ越し作業をしていた’13年1〜4月頃だという。石川氏は関係者の証言をもとに、この時期に小保方氏がボックスを盗み出したのではないかと言うのだ。前出の三木弁護士は、
「その時期は(STAP細胞の)実験も終わって論文執筆に専念している時期。そんなときに盗って何をするのか」
 と反論していたが、今回窃盗容疑で告発しているのは、このボックスのことだけではない。「告発状の受理に関わるので、詳細は言えない」と断ったうえで、石川氏が説明する。
「じつは、小保方実験室のフリーザーからは、中国人留学生が作った核移植ES細胞のボックス以外にも、若山研究室の他のスタッフが作ったES細胞入りのチューブが複数見つかっている。これらのES細胞も、STAP幹細胞の捏造のために使われていたことが明らかになっていますが、私はこれらの細胞が、いつ、誰が作ったのかも特定しています。そして、それらが盗まれたと推測される時期は、小保方さんがSTAP細胞の実験を行っていた時期とまったく矛盾しません」
 さらに、三木弁護士は、
「そもそも誰が被害者となるのか」
 とも語っていた。仮に小保方氏が若山研究室からES細胞を〝持ち出した〟としても、同じCDBの研究者の間で起きたことに「窃盗」が成立するのか、と疑問を呈したのだ。これについても、石川氏は「噴飯モノです」と切り捨てる。
「小保方さんは、CDBに来た’11年4月からユニットリーダーに昇格する’13年3月までの間は、ハーバード大学から理研に『出向』している客員研究員の身分でした。いわば派遣社員です。当時の本来の所属はハーバード大ですから、この時期に小保方さんがES細胞を盗んでいたら、派遣先の財産を盗っていたことになる。しかも前述のように、その一部だけでも4000万円の価値がある貴重なものです。『不正』『捏造』ですまされない犯罪行為だと確信しています」
 小保方氏には、年間1000万円ともいわれる給与以外に、計1億円もの実験費、人件費が国から支給され、疑惑発覚後のSTAP細胞検証実験にも1500万円が費やされたという。もちろん原資はわれわれの血税だ。少なくとも、代理人ではなく自らの口で、この窃盗疑惑を含め、国民に納得のいく説明をする責任があるのではないか。
取材・文/津田哲也(ジャーナリスト)
PHOTO:中村和彦(石川氏) 朝井 豊(小保方氏)
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三木弁護士に「盗ってない」と語ったとされる小保方氏。昨年末に理研を依願退職し、現在の消息は不明だ
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石川氏が入手した、小保方氏の実験室で見つかった、若山研究室所有のES細胞入りボックスの写真
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若山研究室と小保方氏の実験室は同じCDB内の別棟にあったが、100mほど離れていた(石川氏作成)
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