汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(1/2)

2週間前、本誌だけに胸の内を明かしていた
思えば、あれが最後のチャンスだった。
一昨年9月、亜希夫人(46)から見限られたとき。
離婚して、息子2人とも離れて暮らすことになった。
なぜあのとき、薬物を断てなかったのか。
彼が本誌にだから語った己の弱さと心の内――。
汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(1/2) 画像1
1月16日、都内の運動公園で心中を激白する清原。以前より顔色はよく、滑舌も改善されていると見えたが……
 清原和博(48)が独りで暮らしていた東京・東麻布のマンスリーマンション。
 2月2日に警視庁組織犯罪対策第5課の捜査員が14階の部屋に踏み込んだとき、リビングのテーブルには袋に入った覚醒剤の結晶0.1gと注射器が置かれていた。その後の家宅捜索で、注射器がさらに2本、ストローとパイプが1本ずつ、携帯電話4台が押収された。
「覚醒剤を使うときは腕に注射するか、ガラスパイプであぶっていた」
 清原は使用を認めたという。彼が薬物にハマっているとの情報は、長年ささやかれてきた。ある元プロ野球選手は、
「オレが同じ球団におったころ、キヨにクスリを回しとった。アイツが使う量は、もう完全に中毒者のレベルや」
 と、10年以上前に本誌に語っている。
 では、最近の清原は、どういうルートで覚醒剤を調達していたのだろうか。
「彼が長年通っている六本木のバーがクスリ調達の場となっているのは、この界隈ではよく知られています。店長は有名なジャンキーで、覚醒剤で逮捕歴のある巨乳の元アイドルも頻繁に出入りしていたそうです」(六本木の飲食店経営者)
 警視庁は数年前から内偵を続け、それを百も承知だった清原。なぜ覚醒剤をやめようとしなかったのだろうか――。

「週末になったら、息子に会える。いまはそれだけが楽しみで、それだけを支えに生きてるわ。そのほかの日ィはメチャメチャ寂しいから、息子とLINEできるように、わざわざ専用のiPhoneも買(こ)うたし。コレ、通話はいっさいせえへんから、電話番号が何番かも知らんねん。自分のiPhoneやのに」
 逮捕約2週間前の1月16日、清原は本誌にこう語り始めた。ベイエリアの運動公園。早朝から次男の所属野球チームの練習を手伝い、合間に胸の内を明かす。
「元嫁(亜希さん)も向こうのほうで練習見てたみたいやけど……こ〜んなに距離があるもんな。いっさい口も利かへんし目ェも合わさんし。関係者を通じて、『教育に悪いし、せめて息子らの前では、ふつうに会話してみせませんか』て提案したけど、返事はいっさいナシや!」
「アマチュアの資格を取りたい」
 ’14年夏に〝ベッピンの嫁ハン〟と離婚してから、清原は独り暮らし。家族で住んでいた広尾の高級マンションも、子どもたちの養育費支払いのため、昨年9月ごろに2億3800万円で人手に渡った。
「オレもカネ作らなアカンからな……」
 当時、清原は本誌にそう明かした。以来、孤独感は募るばかりだ。
「おととしは薬物疑惑報道と離婚で一気にまわりから人が離れて、仕事もまったくなくなって……人間不信になったわ。去年から(CMやテレビ出演の)仕事も入ってきて。大晦日も格闘技RIZINの観客席にいたけど、あれも仕事やで。控え室も用意されてないし、チラッとしかテレビに映されへんかったけど」
 その言葉どおり、最近フジテレビに登場することは多かった。昨年4月オンエアの『金スマ』(TBS系)の収録では、薬物疑惑の弁明をするはずの清原のロレツが回らず、収録時間が大幅に延びたといわれる。司会のSMAP中居正広が、
「キヨさんは、もうダメなのかな……」
 と悲しげに語ったとの情報もある。そんな状況が変わっていたのは事実だ。
「中居君には気にかけてもろて、番組に呼んでもろて感謝してる。今回のSMAP解散騒動、中居君はオレみたいに、眠れん夜を過ごしてるんかなあ。心配いうたら、松坂大輔(ソフトバンク)。あれほどのピッチャー、絶対復活してくれるはずや。仕事ではないけど、宮崎キャンプは個人的に見に行こう思てんねん」
 他人の心配をしている場合ではなかったはずなのだが……。そして話は大阪・岸和田市に住む彼の両親に及んだ。
「こないだ大阪に帰って、(認知症の施設に)入院してるお母さんのとこに行った。手ェ握ったら、小さァなっててな。だいぶいろいろわからんようになってるのに、オレに『一人で大丈夫か』って何べんも聞くねん。涙出てきて。お父さんも具合悪いのに一緒に行ってくれたわ。離婚したときは電話しても出てくれんかったのに、オレの死亡説が流れたときには『オマエ、大丈夫なんか』て、あわてて電話してきてくれた。ありがたいわ」
 結果的には、2月2日の覚せい剤取締法違反容疑での逮捕で、両親や元夫人、息子たちを大いに裏切った。さらに、清原は野球への思いもこう語っていた。
「プロ野球の監督? やりたい気持ちはある。けど、オレは巨人にたてついた男やから。野球賭博問題も、あんなにアッサリ片づけられる球団に逆ろうたんやから可能性ないと思う。けどアマチュアは別。将来、高校、大学で教えられるように資格(元プロ野球選手のための学生野球資格回復制度)取ろう思てんねん。3日間の講習受けたらエエらしいから」
 クスリまみれの番長は、そんな夢すら棒に振ってしまった。情けない限りだ。
 一昨年3月、本誌が薬物疑惑を質したころ、清原は猜疑心(さいぎしん)にさいなまれていた。
「薬物は絶対やってへん。あれはオレがカネを貸したままになってる昔の知り合いが触れ回っとるだけやねん。そいつはコカイン(所持)で逮捕されて刑務所入っとったから、アタマおかしいねん」
 かつて毎日のようにツルんでいたギャンブル情報提供会社社長をコキ下ろし、かと思えば、亜希元夫人についても、
「ぜんぜん連絡取れへん。糖尿病で入院して家に帰ったら、モヌケの殻。どこに引っ越したかも知らんし。オレら夫婦を別れさせたいヤツがおるんやろ。DVは絶対になかった。身内の恥やけど、オレのジイさんがDVで、おばあちゃんが殴られるのを見て育ったから、オレは絶対に女は殴らん。これは神に誓うわ」
「疑われたこと?ないない!」
 だが本誌は、「顔を腫らした亜希さんを病院で見た」との証言も得ている。ワガママで細心で、浮気も絶えなかった清原の健康管理をし、2人の子どもを育ててきた元夫人が別れを決意するには、それなりの理由があったはずだ。だが、
「(元夫人に)薬物使用を見られたり、疑われたりしたこと? ないない!」
 と、清原は言い張っていたのだ。
 いずれにせよ、PL学園高校1年のころからスーパースターを張ってきた彼は、汚れたヒーローとなって地に墜ちた。
 関連記事(2/2)の写真を見てほしい。KKコンビを組んだ桑田真澄が巨人に指名され、親友の〝裏切り〟に涙を流した時代、まだ細かった清原は実にさわやかだった。西武に入団するや、いきなり球界のタネ馬の異名をとるほど浮き名を流したが、ファンは彼を愛した。だが――’96年にFAで巨人に移ると、彼はだんだん虚勢を張るようになり、容貌〝怪奇〟になっていく。
「これまで、まさに『番長日記』ふうに生きてきたけど、もうそんな歳やない。いろいろ腹立つヤツもおるけど、殴ったりしたら、自分の息子を犯罪者の子にしてしまう。それだけは絶対しとうない」
 こう言っていた清原よ。息子たちに合わせる顔はあるのか。
汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(1/2) 画像2
2月3日未明、警視庁に移送される清原。直前まで覚醒剤を使用していたためだろうか、眼が爛々と輝いている
汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(1/2) 画像3
一昨年9月。独り暮らしのため、たびたびコンビニに出かけてはゴミを捨て、あらたな食料を調達していた。脚の刺青は息子と会うときには隠すのが彼の流儀
PHOTO:小檜山毅彦(1枚目) 産経新聞社(2枚目) 西 圭介(3枚目)

関連記事
汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(1/2)
汚れたヒーロー「覚醒剤番長」清原和博 猜疑心と孤独に怯えた日々(2/2)
あなたにオススメ

FRIDAYダイナマイト

5月2日発売
fridayダイナマイト

FRIDAY写真集

電子写真集