金本監督の「4番・福留」起用で阪神打線は生まれ変わった

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 今季は4番打者としてスタートした阪神・福留孝介。昨季と同じゴメス、もしくは新加入のヘイグが4番に座ると考えていましたが、金本知憲監督は今月に39歳となるベテランを打線の核に指名しました。
 そして、それが見事に機能しています。長打も打てて確実性も兼ね備え、状況によっては出塁に徹する福留が、ここまで高い出塁率を残しているヘイグ、長打力のあるゴメスの間に入ることで得点力は大きく上がっています。まだ始まったばかりとはいえ、昨季はリーグ最下位だったチームの得点数はトップです。1番を打つ髙山俊、2番の江越大賀や横田慎太郎の活躍もあり、打順の「収まり」がすごくよくなりました。
 金本監督としては打ち方やタイプこそ違うものの同じ左打ちで、しっかりと強くバットを振れる福留を自身の4番像とダブらせたところもあるかもしれませんが、任せた理由は勝負強さと性格を考慮してのことだと思います。非常に高い打撃技術を誇るせいか、孤高のイメージを持たれることもある福留ですが、実際は責任の大きな役割を与えられれば、それを意気に感じてプレーする選手です。4番という打順の重みは十分にわかっていますし、自分の前の打順に髙山、江越、横田といった若い選手が並ぶので、彼らが出塁すればそれを結果に結びつけようと余計に気持ちが入っているはずです。
 精神的にも強いので、それが気負いではなく結果に好影響を及ぼしていると思います。間合いの取り方、球の引き込み方がうまいので広角に打てますし、狙い球の絞り方、場面によっての割り切りなど、経験に裏打ちされた読みも冴えています。
 打撃に限らず守備でも同様です。7日の巨人戦で平良拳太郎をライトゴロに仕留めました。ライト線寄りにポジショニングを変えていたからこその結果です。福留ほどのキャリアの選手なら自分の感性に従って思い切ったプレーをすることも許されますが、今季はより力を発揮しやすい状況になってもいます。それは、金本監督がチームを引き締めてくれているからです。たとえばそのライトゴロでもファーストのゴメスが感じていなければ福留は送球できません。気の緩んだ選手がいると、高い意識を持った選手の発想や懸命なプレーがいい形にならなかったり、ムダに終わったりしてしまう。いまはチームが引き締まっていますから、福留も持ち味を存分に出せますし、それによってまわりの選手もさらに生きてくる。まさに相乗効果です。
 このまま福留を4番に置いた形で戦い続けられれば、阪神が優勝争いの輪から外れることはないでしょうね。(成績は4月11日現在)
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NPBに復帰して4年目。打率.315、本塁打2、打点9と4番としての役割をしっかりと果たしている
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