セブンイレブンのドン健在!鈴木敏文会長、いまも連日定時出社の気迫

5.26総会前に波乱
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朝7時15分、自宅に横付けされた車に乗り込む鈴木氏。ノーネクタイで、しっかりした足取りだった
「いろいろみんなに、(会社に)残ってくれとか言われてるけど……いまのところ気持ちは自分で引きたい、というね」
 鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長(83)は本誌の取材にそう話した。
 5月26日の株主総会での退任を宣言しているカリスマ経営者が去る日まで、あと2週間となった。が、鈴木会長の仕事に懸ける気迫は衰えていない。連日定時に出社し(写真)、側近幹部に指示を飛ばしている。社内には、「本当に辞める気があるのか」といぶかる声さえあがり始めていた。同社社員が言う。
「井阪隆一・次期社長(58)が鈴木氏に、本社9階の会長室の明け渡しを求めたところ、『会社から追い出すということか!』と言わんばかりに怒ったそうです。井阪氏は会長室の代わりに、会社近くのホテルニューオータニのビジネス棟にオフィスを借り、そこへ移ってもらいたいと考えていたのですが、鈴木氏は納得していない。子会社のセブン-イレブン・ジャパンの役員人事がある12月までは、仕事を続けるというのです」
 6月以降の肩書も、いまだに決着していない。同社では退任した役員は顧問になる内規があるが、仮に鈴木氏が「最高顧問」になった場合、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊名誉会長(92)より上位という印象を与えかねない。井阪氏は5月9日の読売新聞インタビューで、
「最高顧問となると、『すべての上』のようになってしまう。(社長の決断を)妨げる要素は出来るだけない方がいい」
 と語ったが、鈴木氏の納得が得られていないため決めかねているようだ。
 鈴木氏の出身地・長野県坂城町の同級生はこう語る。
「退任会見の日は、家を出るときは奥さんに『辞める』とは言わなかった、と。役員会で半数近くが自分の人事案に反対に回ったのがショックで、途中で『もうこんなもん辞める』と思ったらしいね。週刊誌に記事が出るけど、『あることないこと書いているから、全部正しいわけじゃないよ』と言っていた。発売前の記事の内容を知っているようだったね」
 鈴木氏の親戚の女性は、こう胸中を代弁した。
「以前から、『突然辞めるよりも、あとの人にちゃんと道をつけておかないと』と考えていたけど、なかなかその機会がなかったそうです。『ホッとした』と言っていましたよ」
 しかし、同社の役員には6月以降も、鈴木氏の次男の康弘氏(51)のほか、側近と見られる人物が残る。今後も鈴木氏の影響力は健在と言えそうだ。また、こんな話もある。
「鈴木氏は’15年までに、保有するセブン&アイHD株のうち約30万株を売却、約11億円の売却益を得ている。上場会社の経営者が在任中に自社株を売るのは異例だが、鈴木氏はいまだにその理由を語っていません。なぜそれほど多額の現金が必要だったのか」(全国紙経済部記者)
 鈴木氏は本当に、退任するのか。多額の資金を、何に遣ったのか。帰宅した鈴木氏に自宅前で話を聞いた。
――いまも出社されていますが、本当に総会で退任ということになるのですか。
「そうですよ。自分で退任すると言いましたから」
――肩書は名誉顧問? 最高顧問?
「いろいろ話はあるけれど、まだあれ(決定)してないから」
――セブン&アイの株を売却、11億円を手にした理由は。
「いずれにせよ、株は売却しなければならないと考えていました。(使途は)子どもたちに対する生前贈与です」
 天才的経営者として知られた鈴木敏文氏が今後、どう動くのか――会社関係者はいま、固唾を呑んで見守っている。
PHOTO:結束武郎
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