「安倍晋三くんは無知で無恥なずるい政治家です」

首相の
成蹊大時代の
恩師・加藤節
名誉教授が喝!
「安倍晋三くんは無知で無恥なずるい政治家です」 画像1
小・中・高・大学と16年も通った成蹊学園から噴出する批判をどう捉えるのか
「安倍さんは、ずるい政治家です。政治の世界では、人を欺いたり、裏切ったり、ずる賢く立ち回ったりというのはありますが、それは政治家同士の権力争いで行われること。政策決定が国民の生活なり人生設計に影響がある場面で、そういうズルをやっちゃいけないんです。安保法制の国会審議、採決のやり方は本当に姑息なやり方だと言わざるを得ません」
 こう安倍晋三首相(61)を批判するのは、政治学者の加藤節成蹊大学名誉教授。実は加藤教授は、安倍首相が成蹊大学法学部に在籍していた当時の恩師の一人であり、「安保法案に反対する学者の会」の呼びかけ人の一人でもある。安倍首相は幼少期からの16年間を、成蹊学園で過ごした。その母校から突きつけられた「NO」の声にどう答えるのか。安倍首相のどこがダメなのか。加藤教授は語る。
「安倍さんを表現するとき、私は、二つの『ムチ』に集約できると思うのです。一つはignorantの『無知』、もう一つはshamelessの『無恥』です。
『無知』についていうと、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本が築いてきた歴史を踏まえていないんです。
 ある政策を決定する場面で、現代にいたるまで過去の政権がどういう議論と決定をしてきたか、そのプロセスを知ることは非常に重要なことです。しかし、安倍首相はそういう過去の世代へのリスペクトがまったくないんです。日本国憲法というのは、戦争で310万人もの人が亡くなり、その犠牲者たちに対する義務感で作られた側面があるわけです。憲法議会ではまさに丁々発止の議論をして憲法を作っていきました。押しつけ憲法なんて言う人もいるけど、私が影響を受けた政治哲学者の南原繁(憲法制定時の貴族院議員で元東京大学総長)は、『メンバーを見たまえ、そんなケチなヤツは一人もおらんよ』と言っていました」
 加藤教授は、このように安倍首相が過去の政策決定過程などを無視して、独善的な政権運営をしているスタンスを批判する。さらには、安倍首相の政策決定のプロセスについても怒っている。
「もうひとつ、安倍首相のshamelessの『無恥』についてお話ししましょう。ひと言で言って、安倍さんはずる賢いんです。立憲主義とは、最高規範が権力を縛る、というのが基本的な考え方です。いまでいう最高規範は憲法です。憲法が政策決定に影響を与えるのは当然のことなのです。しかし、安倍首相は自分の考えに同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく『人』による支配なんです。現在、政策の違憲性について指摘するのは最高裁判所と内閣法制局です。安倍さんは、これまで集団的自衛権について違憲だと唱えていた内閣法制局長官をクビにし、自分に都合の良い人物を据えた。内閣法制局長官が解釈すれば、それが法ですから、形としては法の支配です。しかし裏を返せば、実際には人の支配なんですよ。これまでの歴代の内閣はこれだけはやってこなかった。人事に手をつけて自分の都合の良い解釈を引っ張り出して後のことは考えない。実に危険な考え方です。『無恥』としか言いようがない」
 さらに加藤教授は、そもそも安倍首相の政治家としての資質についても疑問を呈す。2014年12月に行われた衆院選で、安倍首相は「消費増税の先送り」を選挙公約とした。これに対し、
「あれは政治家のやることではない。誰だって消費税は上げてほしくないわけですから、負けるわけがないんです。肝心なことを争点にできないようなら政治家になんてならなくてよい」
 加藤教授は、かつての教え子へのメッセージとして、こう締めくくった。
「過去の世代が議論し築き上げてきたものへの敬意と次世代への責任。その二つを考えるなら、重要な案件はたくさんあります。少子高齢化、原発、地震など国民の存続に影響する重要議題は山積しています。きちんと過去と向き合い、次世代につなぐ政権運営をするべきなのです」
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加藤節名誉教授は、安倍首相が在学時に政治思想史を教えていた
PHOTO:鬼怒川 毅(1枚目)、會田 園
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