セブン銀行から14億円をだまし取った詐欺集団の手口

中国人グループ100人が上陸?
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セブン銀行はすでに’07年から銀聯カードなどの海外カードの取り扱いを開始。ATMのトップ画面には英語、韓国語、中国語の表示がある
 犯行時間は5月15日、日曜日の早朝5時から約2時間半。1週間のうちで、コンビニにもっとも客が少なくなる時間帯に、100人以上の詐欺集団が同時多発的に犯行におよんだ。
 全国のセブンイレブンの店内などにあるセブン銀行のATM計1400台で偽造クレジットカード1600枚を使用し、およそ14億4000万円を不正に引き出す前代未聞のカード犯罪だった。
 この事件には、ナゾがいくつもある。
なぜセブン銀行が狙われたのか
〈在什末地方可以直接提取日元?〉
 昨年2月中旬、東京のJR山手線車内に中国語のみの広告が掲示された。
 これは春節の時期に訪れる中国人旅行者に向けてセブン銀行が出した広告で、「どこに行けば日本円が手に入りますか?」の意味だ。 
「セブン銀行は中国をはじめとする海外のクレジットカードにいち早く対応した。同行のATMは海外のカードでも365日ほぼ24時間、キャッシングができて日本円を引き出せる。タッチパネルの操作は英語や中国語など12ヵ国語での対応が可能です」(セブンイレブン関係者)
 セブンイレブンの利便性の高さは、外国人旅行者の間で有名だという。今回はそれが仇(あだ)になった可能性がある。
「国際基準に則ったICカード対応を完了しているほか、取引のモニタリングなども実施しております。当社としては、世界中のカードが、少しでも早くICカードに切り替わっていくことを強く期待しています」(セブン銀行企画部広報室)
なぜ被害額が超高額なのか
 今回の犯行で使用された偽造カードは、南アフリカの大手銀行から流出したクレジットカードの個人情報を「空カード」に書き込んで作製された。
「これまでのカード犯罪は、日本の偽造カードで商品を購入して換金する手口が主でしたが、足がつきやすい。今回は海外のカードを使い、キャッシングで現金を入手するという新しい形でした」(クレジットカード評論家・岩田昭男氏)
多数の共犯をどう確保したのか
 犯行エリアは東京、神奈川、千葉、愛知、大阪、福岡など17都府県におよぶ。
「今回の事件では、不正カードとしてATMに吸い込まれたカードが6枚あり、それらは中国語が記載された焼き肉店の顧客カードでした。過去の事例を考えれば中国など外国人組織による犯行の可能性が高い。口が固い〝出し子〟を100人以上用意できる犯罪組織は国内にはなかなかありません」(全国紙社会部記者)
 今回狙われたのは、繁華街から離れた郊外の店舗で、マスクやサングラスで変装した東アジア系の顔つきの不審者が目撃されているという。
 警察は店内の防犯カメラ映像の解析を開始したが、10日以上が経過して犯行グループが国内にとどまっていることは考えにくい。捜査の難航は必至だ。
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