スクープ 〝天皇の執刀医〟順天堂大学医学部附属順天堂医院院長 天野 篤教授「山口組大幹部から贈られた米300㎏!」

「黒い巨塔」を追及する!

殺人に絡む罪で懲役20年の刑が確定しながら
1年近くも収監されない山健組元若頭。
天才外科医はこの大幹部のために「診断書」を書いていた――
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医局の飲み会が終わると天野院長は自宅ではなく関連施設へ。還暦を迎えても病院での寝泊まりはなくならず
 4月6日午前10時――順天堂大学医学部附属順天堂医院の"裏口"付近に、黒いワンボックスカーが停まった。正面玄関を通らずに上階へ行けるこの出入り口は、リネン業者や製薬会社スタッフのほか、大物政治家や芸能人らVIPしか使えない文字どおり「裏口」である。
 ワンボックスカーの運転席には真っ黒に日焼けした肌に、全身白づくめの男。しばらくすると裏口から二人の男に護衛されるようにして、中折れ帽姿の初老の男性が出てきた。
 初老の男性を後部座席に乗せるとワンボックスカーは発車。八重洲のビルに立ち寄ってから、東京駅で停まり、初老の男性は新幹線で神戸へ向かった――。
 VIPさながら、名門病院の裏口から人目を避けるように出ていった初老の男性の名は山本國春(66)。健國会会長で四代目山健組では若頭を務めた、山口組の大幹部である(’14年に引退を宣言)。
「山健組は渡辺芳則5代目の出身母体で、山口組最大派閥として一目置かれる存在。山口組分裂後も、神戸山口組の中核組織となり、山健組の井上邦雄組長が神戸山口組組長に就任しています。その井上さんの右腕が山本國春元若頭でした。仁義に厚く、資金力も戦闘力もある実力者です」(全国紙社会部記者)
 だが、「本来なら山本元若頭は世間から隔絶された場所にいなければならないはず」と、この記者は言うのである。
 ’07年5月―JR三ノ宮駅(神戸市)近くを歩いていた四代目山健組系多三郎一家・後藤一男総長が、男と口論になりメッタ刺しにされる事件が発生。健國会組員ら13人が殺人容疑などで逮捕された。前出・記者が解説する。
「動機は執行部批判を繰り返していた後藤総長の粛清でした。その指示を出したとして組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)容疑で逮捕されたのが山本元若頭。『身に覚えがない』と罪を否認し、一審では無罪判決を勝ち取りましたが、’14年1月の控訴審で大阪高裁は一審判決を破棄。懲役20年の有罪判決が下っています。山本元若頭は上告しましたが棄却され、’15年6月、懲役20年が確定しました」
 それからすでに1年近くが経過しているというのに、なぜ塀の中ではなく、順天堂医院にいたのか。実は山本元若頭は重病人で「収監は望ましくない」と書かれた「診断書」が存在するため、当局は二の足を踏んでいる。しかもその診断書を書いたのは、誰もが知る名医である――こんな耳を疑うウワサが司法記者の間で囁(ささや)かれていた。
 だがそれ以上に信じ難いのは、「名医」が順天堂医院のトップに君臨する天野篤(あつし)院長(60)――’12年2月に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を成功させたあの"天皇の執刀医"だという事実だ。
 これまで年間約500件、通算で7000件近くという驚異的な数の心臓外科手術をこなし、しかも成功率は98%だという。「世界一の心臓外科医」を自負する天野氏は雑誌の対談で、それを裏付けるような超感覚を語っていた。
〈周りからはものすごいスピードで動いていると見えるようですが、私の中では幽体離脱して上からスローモーションで見ている感覚なんです。手術中に「また神様が来ちゃった〜」みたいな感じはありますけどね〉(『清流』’14年9月号)
 一方でNHKのドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演するなど、メディアにも積極的に露出。日本一有名な医者と言っていいだろう。
 トップドクターとして高い倫理観を求められる天野氏は、どこで山本元若頭と接点を持ったのだろうか。
「三浪して日大医学部に入った時点で、天野さんは非エリートとして民間病院で腕を磨くことに活路を見出した。手術件数をこなすうち、暴力団員の患者と知り合い、『腕がいいから』と別の暴力団員を紹介された。そんななか、山本氏とつながったと聞いています」(医療関係者)
 山本元若頭の上告が棄却され、刑が確定したのが昨年6月。件(くだん)の「診断書」が大阪高検に提出されたのが、2ヵ月後の8月ごろだったという。
「その2ヵ月後の10月ごろ、天野さんは山本氏を手術していますが、すでに懇意にしている様子でした。さすがに誰も『いつから、お知り合いなんですか?』とは聞けませんでしたが……」(同関係者)
 手術から2ヵ月後の昨年12月、天野氏は2通目の「診断書」を大阪高検に提出しているという。
「正確に言えば、『診断書』ではなく『回答書』です。大阪高検の検事から山本氏の病状について問い合わせがあり、天野さんが書面で回答したと聞いています」(大学病院スタッフ)
 感染症リスクが高いので他人が使ったタオルを触るのは危険。生モノ、生水を口にしてはいけない。人混みも避けるべき。トイレで踏ん張っただけで死ぬリスクがある――「診断書」には概(おおむ)ね、そんなことが書かれていたという。
 冒頭のシーンは手術から半年後の今年4月、検査のために神戸から新幹線で上京した山本元若頭をとらえたもの。
 本誌が見た限り、「診断書」で書かれているような重病人には見えなかったが、
「収監するかどうかの判断は基本的には医師の診断書に基づいて行われているはずで、診断書は重要な意味を持つ」と司法担当記者は言うのだった。高検では総務部検務課が定期的に収監できるかどうかを調査している。
「表面的には収監可能に見えても、実際は難しい場合がある。たとえば人工透析の患者。医療刑務所に収監されても透析が順番待ちになっているケースが多い。いま普通に日常生活を送っているからといって、収監されないのが不当だとは必ずしも言えないわけです」(検察関係者)
 医者には応召義務があるから、診療を断ることはできない。相手が誰であろうが、命を救うのが責務であり、山本元若頭の手術を行ったことには、何ら問題はない。だが、医療関係者は「病院の外でのお付き合い、その程度が問題」だと言うのだった。
「ここ1年の間に山本氏から天野さんのもとに高額な贈り物が届いているのです。マスクメロンが大量に配送されたり、1本1万円近くする高級ワインが配達されてきたり。神戸牛一頭セットがプレゼントされたときは、心底驚きましたね」
 コンプライアンスが叫ばれている昨今、にわかには信じ難い。だが、本誌が取材を進めると驚愕の事実が判明した。今年2月1日、山本元若頭から魚沼産のブランド米300㎏――実に10箱ものダンボールの山が、順天堂医院の天野氏に届けられていたのだ。
 お世話になった医者に御礼をするのは常識。そう見る向きもあろう。だが、大学病院に勤務するある医師は「私なら絶対に受け取らない」と断言する。
「米300㎏となると、かなりメッセージ性がありますよね。普通の職場だったら、受け取った人は立場が悪くなる。すぐに返送して、『困ります。もう送らないでください』とクギを刺すはずです。医師だから御礼を受け取ってはいけないとは思いませんが、常識的な範囲というものがある。ましてや、相手は殺人絡みの罪で有罪が確定している人物。天野さんは自らの権威を反社会的勢力に利用されたと言われても仕方がないと思います」
 コンプライアンス問題に詳しい郷原信郎弁護士も「医師が診療の謝礼として贈答品を受け取ることには問題がある」と指摘する。
「それが暴力団からの贈答とわかっていたなら、断固拒絶すべきでしょう。わかっていて飲んだり食べたりしているなら、コンプライアンス意識や規範意識が麻痺しているとしか思えません」
 拒絶するどころか、天野氏は贈答品を医局員とシェアしていたという……。
 本誌は医局員のひとり、山本平先任准教授を自宅前で直撃したが、「何も答えないよう、病院から言われていますので」と言ったきり、何を聞いても無視。信号待ちで立ち止まり、ようやく口を開いたかと思ったら、「私の自宅住所をなぜ知っている!」と声を荒らげた。
 日本医師会広報・情報課に見解を問うと、「事実とすれば社会通念上問題がある」としつつも、天野氏から状況を聴取する権限がなく情報が限られているとして、「本会としてコメントすることは差し控えたい」との返答にとどめた。
 天野氏の行為は教育機関としての倫理、病院の就業規則に抵触しないのか。学校法人順天堂は関係者に対する聴取を行ったうえで、次のように回答した。
「現時点で、本学は職員による法令違反行為の事実を把握しておりません」
 順天堂大学の「順天」は、かの孟子の言葉「順天者存、逆天者亡」に由来する。自然の摂理に従う者は存続し、天の理に逆らう者は滅びる、の意だそうである。
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ブランド米の送り状には、山健組事務所近くの住所と元若頭「山本國春」の名前が堂々と書かれていた……
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順天堂医院の裏口から出てきた山本元若頭。「本人もまさか天野先生から診断書を取れるとは思ってなかったみたいや」(山口組関係者)
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