順天堂大学医学部附属順天堂医院 天野篤教授が「医局ぐるみで学会サボリ」を指示していた

〝天皇の執刀医〟が天皇陛下ご臨場の学会をドタキャン!
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千葉県内の病院で〝バイト〟する天野氏。日本循環器学会を欠席した3月19日も患者を診ていたという……
 今年3月18日から仙台市の仙台国際センターで開催された『第80回日本循環器学会学術集会』は、天皇陛下もご臨場された重要な学会だったが、来るべきはずの人物が来なかった。本誌が6月17日号で山口組大幹部との「黒い交際」を報じた順天堂大学医学部附属順天堂医院の天野篤(あつし)院長(60)その人である。
 ’12年に天皇陛下の心臓手術を務めた心臓外科医の天野氏は、あろうことか、天皇陛下ご臨場の学会をドタキャンしたというのだ。しかも、天野氏はただの出席者ではない。当学会では座長を務めることになっていた。
「日本のトップドクターである天野先生に見ていただける貴重な機会だから――と発表者は、忙しい時間をやりくりして必死に英語で論文を書いてくるわけです。それをわかっていながらドタキャンするなんて、あまりにも失礼。学会をナメきっています。緊急オペで手術室から出られなかったというのならまだわかりますが、彼がドタキャンして何をしていたかというと、千葉県の病院で診療して収入を得ていたというのだから、開いた口が塞(ふさ)がりませんよ」(「日本循環器学会」会員)
 学会をサボって、別の病院でアルバイト!? 「天皇の執刀医」がまさか……。
 だが、「日本循環器学会」事務局は、天野氏が出席予定日前日の3月18日になって、体調不良を理由に不参加と座長交代を申し入れていたことを認めた。そして――医療関係者は本誌にこう打ち明けるのだった。
「天野先生は3月19日のお昼1時ごろから夕方4時半ごろまで、千葉県の病院で診療していたはずですよ」
 件(くだん)の千葉の病院は、天野氏が非常勤の医師の一人であることを認めた。ただし、3月19日に診療していたか否かについては「個人情報」だとして「お答えできません」と回答を拒否した。
 医師にとって、学会とはそんなに軽いものなのか。3枚目写真を見てほしい。これは天野氏を中心に学会サボリが常態化していることを示す、一通のメールである。
 今年4月13日、天野氏の秘書が医局員に一斉送信したもので、文中にある「本郷」とは順天堂大医院が建つ文京区本郷を指している。重要なのは〈天野教授より、行けない先生方で参加証の必要な先生分は、A先生に取ってきて頂くように、とのことです〉なる一文だ。
 学会に出席しなくても「参加証」は手に入るから、希望者は申し出るようにと天野氏が指示を出しているのである。このメールにある「外科学会」とは、翌4月14日から大阪で行われていた『第116回日本外科学会定期学術集会』を指す。
「各学会では医師の質の向上をめざして専門医制度を設けています。専門医であり続けるためには論文の本数や、手術の件数といった、いくつかある条件をクリアしなければなりません。その中に学会への出席という項目が含まれています。学会への参加が義務付けられていると言っていいでしょう」(ベテラン外科医)
 どうして大学生の〝代返〟のようなことができてしまうのか。
 日本外科学会では、学会会場にある専用機に参加費を投入すると「参加証」が出てくる仕組みになっている。その後は日本外科学会のホームページにアクセスして個人のページにログイン。参加証に印字されたID番号を打ち込むと学会に参加したことになる。〝代理の者〟がカネさえ払えば、実際は出席しなくても出席したことにできてしまうのだ。
 実際、このメールを受け取ったB医師が秘書に「参加証」の取得を依頼。大阪で学会が開かれていた4月14日~16日の3日間、B医師は順天堂医院や国立市のクリニックで外来診療を行っていた。
「事実ならB医師は日本外科学会から除名されます。外科専門医の資格を失うと自動的に心臓外科医専門医の資格も剥奪される。大学病院では仕事ができなくなるでしょう。B医師は順天堂の医療安全管理室長。6月9日に発覚した70代女性が寝たきりになった医療事故の調査で陣頭指揮を執っていた天野氏の右腕です。いかに学会サボリが常態化しているかがわかります」(都内大学病院心臓外科教授)
 本誌取材に「日本外科学会」事務局の上沢貴宏事務局長は「事実関係の調査に着手いたします」と回答。
 学校法人順天堂はこう答えた。
「『第80回日本循環器学会学術集会』当日の天野医師の行動については、個人情報に該当しますので、お答えを控えさせて頂きます。また、日本外科学会参加証の不正取得については、現時点でそのような事実を把握しておりません」
 のべ7000件もの手術をこなし、日本一の心臓外科医を自負する天野氏。腕を磨くことはもちろん大事だが、医師としての倫理が欠けてしまっていては、本末転倒と言うほかない。
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’12年2月、陛下の心臓手術を終え、会見する天野氏と小野稔・東大心臓外科教授(中)、永井良三・東大循環器内科教授
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〝不正〟を呼びかける一斉メール(プライバシー保護のため一部を修正)
PHOTO:結束武郎(1枚目)、時事通信社(2枚目)
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