シリーズ 有名人たちのもう一つの顔「私、マニアです」第12回 及川奈央(女優)

日本酒

「一晩で一升ビンを空けてしまうほど恋してます」
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「大吟醸に純米吟醸、本醸造と、日本酒は製法や精米の歩合によって味がまったく違う。スッキリした辛口からフルーティな甘口まである、奥深さに惹(ひ)かれました。以前は、一晩で一升ビンを空けてしまったこともあるんです。いまはほどほどの量で気持ちよく酔っています」
 女優の及川奈央(35)は、大の日本酒好きだ。20歳になって、いろいろな酒を飲み比べるうちにハマったという。
「まず、ビールが得意でないことがわかったんです。いまは好きですが、当時は炭酸が苦手でね。カルアミルクやカシスオレンジなどは、甘すぎてダメ。私には日本酒がピッタリ合いました。普通のチェーン店の居酒屋で冷酒を飲んだんですが、濃厚な味わいを美味しく感じたのを覚えています」
 日本酒での失敗もあった。
「22、23歳のときだったかなぁ。あるテレビ番組のロケで地方のホテルに泊まった際、夕食後に日本酒を飲み過ぎ酔っぱらってしまって……。ホテル内を徘徊(はいかい)し、夜中に一升ビンをかかえてスタイリストさんやヘアメイクさんの部屋をノックしまくっていたそうです。恥ずかしながら、まったく記憶がありません。幸い無事に自分の部屋に戻り寝ていましたが……。それ以降は自分の適量がわかり、泥酔することもなく日本酒を楽しめるようになりました」
 好きなのはやや辛口の酒。周囲には「いずれオリジナルの銘柄酒を造りたい」と語っていたが、’10年に好機が訪れる。
「知り合いの方が、広島県の蔵元・賀茂泉(かもいずみ)酒造さんを紹介してくれたんです。広島は私の出身地。よく知っている蔵元さんでした。両親が幼い私を連れて上京したとき、手土産に持っていたのも賀茂泉酒造さんのお酒です。これはご縁があると実際に賀茂泉酒造さんを訪ねたら、『及川さんのお酒を造りましょう』と盛り上がってね。どうせ造るならたくさんの方に飲んでいただこうと、リーズナブルな純米酒をお願いしました。何度も利き酒をし、口当たりや味わいに意見を言わせていただき、やっとイメージどおりのお酒ができた。賀茂泉酒造さんを初訪問してから3年後、’13年のことです」
 できあがったのがアルコール度数15度の「純米 及川」と、8度と飲みやすい女性向けの「NAO」。「及川」のラベルの文字は書道三段の彼女自身の筆だ。
「次の目標は利酒師(ききざけし)(日本酒ソムリエ)の資格を取ることかな。日本酒の魅力を、より多くの人に伝えたいです」
「及川」のラベルの裏には「このひとくちが素敵な明日に繋がりますように」という彼女のメッセージが記されている。
PROFILE
おいかわ・なお ’81年、広島県生まれ。映画「ヲ乃ガワ」や特撮ドラマ「炎神戦隊ゴーオンジャー」など出演作多数。登山、麻雀、手芸、カレー作り、ホットヨガなど趣味も多彩。写真は日本酒「及川」や「NAO」が置かれている高田屋池袋西口店で撮影

PHOTO:小松寛之
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