嫌われ小池百合子「たった一人の都知事選」

怖かったのは石田純一、鳥越俊太郎も増田寛也も私の敵じゃない
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9日、舛添要一前都知事が決めた韓国人学校への貸し出し予定地を視察。白紙撤回を都民へアピールした
 タレントの石田純一(62)が都知事選出馬会見を行った直後の7月8日夕方、小池百合子氏(64)の姿は、東京・赤坂にあった。
 午後5時半、雑居ビルから一人出てきた小池氏は、事務所の送迎車へ乗り込み、1時間ほどドライブ。後部座席で、石田が会見後に生出演したニュース番組を熱心に見ていた。都内各所を回り、午後9時ごろに再び送迎車へと乗り込んだ小池氏は、そのまま夜の街へ消えた。
「小池さんが一番怖れていたのは、実は石田さんだったんです。得票数で負けるとは思っていませんでしたが、タレントとして人気の高い石田さんが出馬すれば、小池氏と浮動票を食い合う可能性があった」(事務所関係者)
 だが、フタを開けてみれば石田は、「野党統一候補ではないし、番組に穴を開ける心配もある。今後の生活やお金も不安」と出馬を断念した。
 14日の告示を迎え、ようやく候補者が出そろった都知事選。自民党推薦の増田寛也元総務相(64)や民進党など野党4党が支援するジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)など、大政党を後ろ盾とするライバルたちが次々と出馬を表明したが、小池氏の自信はまったく揺らいでいない。
「党に守られながらの候補者たちに対し、自分だけは身ひとつで逆風のなか戦う。一貫してそのイメージを作り上げてきた小池さんの目論見通りに、選挙戦は進んでいる。増田さんは安定した組織戦を行うでしょうが、無党派層の取り込みは難しい。鳥越さんのことは多少警戒していましたが、しっかりとした政策があるわけではないことが出馬会見で明らかになり、自身の優勢は変わりないと、小池さんは計算しています」(前出の関係者)
 とはいえ、逆風も強まっている。自民党都連は所属議員やその親族に、「推薦していない候補者を応援した場合は除名などの処分を科す」と記した文書を配るなど、小池氏を徹底的に潰す構えだ。都知事選では、数万単位でのポスター張りなど、多数の人手も必要になるが、小池氏はどうやって乗り切るつもりなのか。
「それについても、準備はできている。すでに非自民の都議が小池さんの応援に集まってきているようですが、彼女が取り込もうと考えているのは彼らだけではありません。公明党からの援軍を狙っている。実は小池さんは、公明党の女性支持者にかなりの人気があるんです。自民党の手前、公明党は増田さんの推薦を決めましたが、いまの時点では支持者まで厳しく締めつけてはいない。むしろ現状は小池さん有利と見ていて、恩を売っておくために、水面下でのサポートを黙認しています」(全国紙政治部記者)
 怖れていた無党派層の食い合いは起こりそうになく、サポートも確保。一部で「本命」とも言われる現在の心境を、小池氏本人は本誌にこう語る。
「都議会のドン相手に戦っています。私はいじめられればいじめられるほど元気が出るし、勇気もわく。政策を作るまでは徹夜に近い日もありましたが、いまは落ち着いてぐっすり寝られています。食事もいつも通りとれています。ごくごく普通にいつも通り過ごしています。(支持者も)全国から続々と集まってきてくれている。彼らも私に勇気をくれます」
 嫌われても嫌われても、それを力に変える女・小池百合子。今後も戦略どおりに選挙戦が進むかは定かでないが、いまのところ小池氏ペースで進んでいることは間違いない。
「嫌われ百合子」は最後の最後に笑うのか――2週間の戦いが始まった。
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改憲反対派や脱原発派の支持を狙う鳥越氏
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岩手県知事時代の実績から手腕を疑問視する声も
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練馬区役所の前で参院選の出口調査をしていた新聞社の女性スタッフと、満面の笑みで談笑する小池氏
PHOTO:蓮尾真司(1枚目) 鬼怒川 毅(鳥越、増田) 川上孝夫
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