谷繁監督"見せしめ解任"「落合がGMにしがみつくワケ」

中日崩壊!
満足に戦力補強もさせず、結果だけ押しつけて
谷繁監督
記者会見で悔しそうな表情を見せる谷繁。球団事務所には「なぜ谷繁を辞めさせ落合が残るのか」という抗議電話が殺到しているという
「どうせオレはお飾りだから……」
 中日の谷繁元信監督(45)は、よく周囲にこう漏らしていた。
 谷繁が休養を発表したのは8月9日のこと。チームは昨季まで45年ぶりに3年連続Bクラスに低迷し、今季も’97年以来となる最下位の危機にある。責任を一人で取らされた、事実上の〝見せしめ解任〟だ。谷繁は会見で無念をにじませた。
「シーズン途中で、職場を失う悔しさはある。ボクの責任は、与えられた戦力で結果を出せなかったことだと思います」
 そして記者から「落合博満GM(62)に言いたいことは?」と問われ、一瞬口ごもってから答えた。
「まぁ……、別にないです」
 球団幹部が語る。
「チーム編成など、人事権を握っているのは落合GMです。谷繁は単なる〝雇われ〟監督で、なんの権力もない。’13年にGMに就任した落合に、選手兼任の監督として推薦されただけです。それでも谷繁は、離婚した直後で慰謝料などカネが必要だったため、GMの影を強く感じたものの監督就任を選んだ。落合も当初は、『3年目からは好きにやらせてやる』と話していました。しかし、その3年目の今季、相変わらず落合は権力を握ったまま。谷繁が『約束が違う』と不満を漏らし始めたため、煙たくなりクビを切ったんです。今年に入ってから二人は、まったく口をきいていません」
 詰め腹を切らされた形の谷繁だが、落合の責任を問う声は多い。独断専行がすぎ、かつ結果が伴わないというのだ。
 ドラフト会議では、スカウトたちの意見を無視。’14年はスカウト陣が1位指名を有原航平(日本ハム、8月15日現在プロ通算18勝)か山﨑康晃(やすあき)(DeNA、同63セーブ)に絞り込んでいたが、土壇場で野村亮介(同0勝)に変更させた。この2年間で獲得した15人のうち、一軍に定着した選手は誰もいない。
「コーチ人事も落合GMの専権事項。チーフ打撃兼野手総合コーチの加藤秀司や巡回コーチのリナレスの招へいなどは、谷繁に知らせていませんでした。首脳陣はGMの息のかかった人間ばかり。ベンチで谷繁が相談できるのは、ともに横浜でプレーした同学年の佐伯貴弘・守備コーチぐらいです」(スポーツ紙記者)
「お父ちゃんをよろしく」
 さらに大きな問題は、GMの手腕が問われる「補強」がままならない点だ。落合は現役時代、年俸を不服として’92年にプロ野球選手会を脱会。2000本安打を達成しながら、名球会にも所属していない。そのため他球団との人脈が薄いにもかかわらず、強引にトレードを進めようとするため話がまとまらないのだ。
 それでも、責任を取らされたのは谷繁だけ。ボロボロの現体制を作った落合は、なんの処分も受けていない。なぜ落合は、やりたい放題できるのだろうか。
「白井文吾オーナー(88)の覚えがめでたいんです。’13年8月に白井夫人が亡くなると、落合の信子夫人が付き添いお世話しました。そして『ウチのお父ちゃんをよろしく』と言ったとか。オーナーは、監督時代に中日を8年で4度優勝させた落合の手腕を評価していました。そのうえ信子夫人を通じて恩ができた。オーナーは落合の希望通りGMにし、二人は蜜月関係にあります。球団トップの不興を恐れ、落合への不満をあからさまに口にする人間はいませんよ」(前出・幹部)
 落合が、中日のGMにしがみつくのにも理由がある。
「他に行くところがないからです。他球団も中日での評判を知って、落合を取ることはありません。記者とも仲が悪い。本人は、キャンプ中にホテルの従業員用出口から出入りするほどのマスコミ嫌い。評論家として雇われることもないでしょう。そもそも現場で報道陣に接する監督より、院政をしけるGMのうま味も知っている人ですからね。任期は来年1月までですが、おそらく落合は、オーナーの一声で来季の立場も安泰。球団に残るでしょう」(球団職員)
 球団創設80周年を迎え、中日はチーム崩壊の危機に瀕している。(敬称略)
谷繁監督
谷繁が休養してからナゴヤドームに顔を見せるようになった落合。だが報道陣の問いかけには一切答えていない。次期監督には落合の寵愛を受ける小笠原道(みちひろ)大・二軍監督が有力視されている
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