稲田朋美防衛相に「同じ筆跡の260枚もの白紙領収書」問題を直撃

これが永田町の常識なら、
それこそ大問題だ
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家から出てきた稲田氏は驚いた表情を見せた。数分で秘書らに誘導され車に乗り去っていった
 女性として2人目の防衛相に抜擢(ばってき)され、次期首相候補に急浮上している稲田朋美氏(57)に、政治資金の不正処理疑惑が持ち上がった。
「しんぶん赤旗日曜版」(8月14日号)は稲田氏の資金管理団体「ともみ組」が提出した領収書(’12年度〜’14年度分)の写しを入手。過去3年分の約260枚、計約520万円分もの領収書の「金額、宛名、年月日」が同じ筆跡で書かれていたことが判明した。
 問題の領収書(下)は、森喜朗氏の資金管理団体「春風会」をはじめ、「(丸川)珠代さんを励ます会」「高市早苗さんをみんなで激励する会」など自民党議員らの政治資金パーティの会費として支払ったもの。発行者が違うのに筆跡が同じなのは、もともと白紙の領収書に稲田事務所の関係者が日付、金額を後から書き入れた可能性が高い。
 稲田氏の事務所は疑惑を認め、
「同僚議員を励ます会に祝儀袋を持っていくと、金額が入っていない白紙の領収書を渡される」
 と驚きの告白をしている。
 法律上、領収書に記載することができるのは発行した側だけなので文書偽造罪にあたる可能性がある。また政治資金規正法では、国会議員の関係政治団体についてはすべての支出の領収書を徴収するよう、会計責任者に求めており、違反すれば3年以下の禁固か50万円以下の罰金にあたる。しかし、永田町ではこうした違法行為が横行しているようだ。
「白紙の領収書を渡すのは永田町では〝常識〟です。誰かが政治資金パーティを開催するとなれば、事務所に行って祝儀袋を渡す。そのとき、見返りに白紙の領収書をもらう。祝儀袋をもらってもマナーとしてその場で封を開けて金額を確認できないので、領収書に金額を書かない」(自民党ベテラン代議士秘書)
 とはいえ、過去には政治団体が白紙の領収書を用いて架空の支出を計上し、横領で逮捕された事件も起きている。
 都内の自宅前で稲田氏に直撃した。
――白紙領収書は稲田事務所の人間が記入したんでしょうか。
「はい。赤旗に回答した通りです」
――渡した金額以上の数字を領収書に書き込んだことはありますか。
「そういうことはまったくないです」
――自分がパーティ主催者の場合も白紙の領収書を渡すのでしょうか。
「うーん、(パーティ)当日はかなり大勢の方が来るので……これから考えるべきなのかな、と思います」
 稲田氏はこれまで8月15日の終戦記念日に、毎年靖国神社に参拝していたが、今年は急遽ジブチにある自衛隊の派遣部隊視察が決まり、参拝できなかった。全国戦没者追悼式にも欠席している。
「(参拝できなくて涙ぐんだ?)そんなことないです。(是が非でも靖国には行きたかった?)いいえ」
 重要閣僚として、今後は政治資金の内容や政治信条をますます厳しく問われていくことになる。
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元首相や閣僚経験者のパーティの領収書。自民党では「白紙領収書」が常態化していたことがわかる
PHOTO:結束武郎
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