オスプレイは来るな!騒然の高江ヘリパッドを空撮

深刻な大騒音・事故だけじゃない、
今度はヤンバルクイナの森が荒らされた
オスプレイは来るな!騒然の高江ヘリパッドを空撮 画像1
写真左下の開けた部分が完成したヘリパッド。国は来年1月までに、森を切り開きさらに4ヵ所建設する予定だ
「工事をやめろ!」
「国はやりすぎだ!」
 9月2日、100人ほどの住民が機動隊と向き合い声を荒らげていた。沖縄県北部の東村(ひがしそん)と国頭村(くにがみそん)に広がる、米軍施設「北部訓練場」近くでのことだ。
 沖縄が再び騒然としている。
 熱帯雨林に覆われ「ジャングル戦闘訓練センター」の別称を持つ同施設は、東京ドーム1668個分の敷地を有していた。’96年の日米合意で、約半分を日本に返還することが決定。その条件が、返還地にあった7ヵ所のヘリパッド(ヘリコプター離着帯)を残った米軍敷地内に移転させることだった(’06年に6ヵ所に変更)。移転費用56億円も日本側が負担。すでに2ヵ所が完成し、昨年2月から訓練が行われている。
 このヘリパッド建設で住民がもっとも危惧(きぐ)するのが、突然配備された垂直離着陸輸送機オスプレイだ。
「オスプレイは住民への事前説明なく持ち込まれました。’10〜’12年にアフガニスタンに配備された際、90時間に1件の割合で事故を起こした問題の輸送機です。’96年の日米合意で、米国はオスプレイを配備する方針を日本側に伝えています。しかし、その事実は日本側の要望で公表されなかった。東村の伊集盛久(いじゅせいきゅう)村長も『安全が確認されるまでヘリパッド建設に反対する』と表明していますが、国に黙殺されている状況です」(地元紙記者)
 低空で飛行するオスプレイは、騒音が激しいことでも知られる。ヘリパッドでは、昼間だけでなく、沖縄県が再三自粛を要請している夜間の離着陸も確認されている。
「わずか400mほどの距離には、小中学校もある高江地区の集落があります。オスプレイの爆音で睡眠障害を起こし学校に行けなくなり、他地域に避難した子どももいます」(地元住民)
 住民によると高江では昨年12月以降、最大で100デシベル(電車通過時のガード下並み)の騒音を記録。今年6月だけで、60デシベル(自動車の車内並み)以上を計測したのは昼間で600回、夜7時以降の夜間で383回の計983回にものぼる。とても、寝られたものではないのだ。
 さらに付近は、ヤンバルクイナやノグチゲラなど絶滅危機にある希少な鳥の生息地域でもある。前出記者が話す。
「ヘリパッドの開発が進めば、それだけ希少動物たちの生息地域が減ります。とくにノグチゲラは音に敏感です。オスプレイが騒音を出し続ければ、逃げ出してしまう。沖縄防衛局は、ノグチゲラの営巣期になる来年3月から6月は大きな音の出る工事をしないと明言しています。それまでに是が非でも、残り4つのヘリパッドを完成させるつもりなんです」
 反対住民の座り込みを避け、国は自衛隊のヘリコプターでヘリパッド建設用の重機搬入を検討している。
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9月2日。ヘリパッド建設現場に通じる県道70号線上で、作業員の立ち入りを防ぐため座り込む反対派住民
撮影・取材/桐島 瞬(ジャーナリスト)
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