プロデューサーがいま一番起用したい女優 尾野真千子が愛される理由

NHK土曜ドラマ
『夏目漱石の妻』が大好評
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『夏目漱石の妻』の一場面。鏡子が漱石について、彼の親友である正岡子規に相談するシーンだ
 番組改編のさなか、NHKの土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(21時~)が面白い。初回視聴率は10.1%と好発進で、月9の『好きな人がいること』(フジ系)の最終回(8.4%)より高い数字を叩き出した。
 漱石役の長谷川博己(39)の演技も光るが、なんといっても妻・鏡子(きょうこ)に扮する尾野真千子(34)がイイ。
「漱石が英国に留学する場面で、2年も会えないのは寂しいと実父に本音を漏らす鏡子の可愛さは反則級でした! 表情がクルクル変わるので、顔を見ているだけでも癒やされる」(テレビ誌ライター)
 すでに放送済みの2回目までのあらすじはこうだ。
 明治時代、東京の名家で何不自由なく育った鏡子は、お見合いで金之助(漱石)に出会う。熊本で高校教師を務める金之助に嫁ぐが、地方での慣れない家事生活と貧困に四苦八苦する。加えて、金之助は異常に気難しい性格。鏡子は子どもを身ごもるも流産し、彼のきつい態度に思い悩み、自殺未遂を起こす。さらに金之助は英国留学以降、情緒不安定になり、おまけに鏡子の実家は没落して……!
 まるで救いようがないストーリーにも見えるが、随所にユーモアが織り交ぜられ、不思議と画面から重苦しい印象は受けない。むしろ金之助に翻弄されつつも、彼を愛し支え、段々と「夫婦」になっていく二人の姿に心揺さぶられるのだ。
「鏡子が19歳という設定で物語は始まりますが、視聴者に実年齢との差を感じさせないのは、尾野さんの高い演技力の成せる業(わざ)です。鏡子のお嬢様キャラも、本来は『飾らない女優』というイメージが浸透している尾野さんとはギャップが出そうですが、微塵も感じさせない。観ているうちに尾野さんが『鏡子』にしか思えなくなってくるのは流石です。
 土曜ドラマといえば、春のクールで『トットてれび』(原作・黒柳徹子)が放送され、主役の満島ひかりさんをはじめ、作品的にも好評を博していました。この枠は大河や朝ドラと並んで、現在NHKが力を入れている時間帯なんです。『夏目~』の脚本を担当したのは、過去に尾野さんとタッグを組んだこともある大御所・池端俊策(しゅんさく)さん。おそらく尾野さんの起用は池端さんのご指名だったのではと推察しますが、そんな作家さんにシナリオを書かせてしまう魅力が彼女にはあるのです」(テレビ評論家の桧山珠美氏)
 裏方や共演者に尾野のファンが多いというのは関係者が口を揃えるところだ。
「ひとたび撮影が終われば、〝関西のオバちゃん〟みたいな気さくさで、誰とも分け隔てなく接しますからね。休憩中はよくタバコを吸いながら、カメラマンや照明など技術系のスタッフなどとも雑談していますよ。愛想が良くて、ボディタッチも多いから、カン違いしてしまう共演者も多いとか(笑)。過去に共演した西田敏行(68)、柄本明(67)ら大御所からも『また共演したい』とラブコールを受けるほどです」(映画制作スタッフ)
 そもそも幼少のころ、尾野は芸能にまったく興味がなかったというから驚きだ。
「彼女の生まれは奈良の西吉野村(現在の五條(ごじょう)市)。中3の時、学校の下駄箱を掃除している際に、偶然撮影のため、その村を訪れていた映画監督の河瀬直美さんにスカウトされたんです。そして、女優経験ゼロで河瀬さんの映画に主演で抜擢(’97年公開『萌(もえ)の朱雀(すざく)』)。これがきっかけで演技に興味が湧き、高校卒業と同時に上京したとのことです」(芸能関係者)
 そんな尾野も私生活では、昨年7月にEXILEらが所属する芸能事務所の40代の専務と結婚。今年7月下旬、本誌が東京・白金(港区)で見かけたときも、二人はラブラブな様子だった(3枚目写真)。
 公私ともに絶好調の尾野。忙しい日々はまだまだ続きそうだ。
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たびたび家にやってくる野良猫に餌を与える鏡子。物語は全4回で、第3回は10月8日に放送される
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7月下旬、白金のダイニングバーから出てきた尾野。芸能事務所専務を務める夫らとリラックスした時間を過ごしたようだ
PHOTO:原 一平
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