新潟大惨敗 安倍自民に内紛「批判合戦」が始まった!

「このままでは次期衆院選で50議席減ってしまう」
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二階幹事長は次期衆院選で選挙基盤の弱い候補の「差し替え」を示唆。敗戦で揺らぐ党内の引き締めを図る
「相手陣営に当確が出た模様です」
 新潟県知事選の投開票が行われていた10月16日の午後9時過ぎ、自民・公明推薦の森民夫候補(67)陣営の会見場に詰めていた「ゲス不倫男」の妻・金子恵美議員(38)ら自民党議員の顔は、心なしか引きつっていた。
「私の不徳のいたすところです。非常に申し訳ない」
 森候補は呆然とした表情でそう繰り返したが、ホテル日航新潟の豪華な宴会場には白けたムードが充満していた。
 一報が届いた東京の自民党本部にも、衝撃は広がっていた。安倍晋三首相は、
「新潟を、田中康夫(元知事)の長野県政みたいにしてしまった……」
 と、絞り出すように口にした。
 53万票対47万票。当初は圧勝と見られていた森候補は、共産・自由・社民推薦の米山隆一候補(49)に文字通り惨敗を喫した。ある自民党新潟県議は、
「選挙戦で米山は、ほぼ原発再稼働反対としか言っていない。森は、原発を争点からずらそうとし、現知事の批判も封印した。これだけで、自公は共産党に敗北した」
 と分析するが、国政で衆議院、参議院とも過半数を占める「一強」自民党のおごりが出たという面は否定できない。
 今回の知事選は、9月29日の告示直後に情勢調査の数字が出回り、森候補の意外な苦戦が伝えられた。自民党本部は今井絵理子、三原じゅん子、橋本聖子ら著名国会議員を相次いで応援に投入したが差は縮まるどころか広がる一方だった。
 森陣営は選挙戦終盤、〈(共産党の)赤旗を県庁に立てさせてもいいのですか?〉と書かれたビラを撒いたが、その手法もむしろ有権者の反感を買った。
 自民党内では、早くも「戦犯探し」が始まっている。二階俊博幹事長(77)は、
「反省はしっかりすべきだ。敗因の分析をする」
 と話したが、党内では、その二階氏の責任を問う声があがっている。党幹部は、
「最近の若手議員は、地元にまともな後援会組織も作れていない」
 と発言。新潟県連会長・長島忠美氏や、金子氏ら二階派議員の働きが悪かったことを暗に批判した。同じ新潟選出議員でも、麻生太郎財務相の秘書出身で麻生派の塚田一郎参院議員は、
「私もこの選挙戦を森候補と共に戦って参りました」
 とブログでアピールし、県内各地を回る「証拠写真」を連日何十枚もアップした。長島氏、金子氏らのブログと比べると、その差は一目瞭然だ。
 二階氏が、投票日3日前の13日に泉田裕彦知事を安倍首相と面会させたことも、批判を呼んでいる。
「劣勢を巻き返すため、『泉田支持票』を取り込もうとしたんでしょうが、何の効果もなかった。安倍側近は、『総理を傷つけた』と二階さんに不信感を抱いています」(官邸スタッフ)
 森氏を候補にした判断も疑問視されている。安倍首相は森候補について、
「都知事選の増田(寛也氏)と同じで、まったくインパクトがなかった」
 と評した。森氏は17年にわたって長岡市長を務めていたが、「お茶を持ってきた事務員に、『遅い!』と激高してそのお茶をかけたという話もある」(新潟地元紙記者)人物だという。
「三反園訓氏が勝った7月の鹿児島県知事選に続き、『反原発候補』に与党が2連敗したのは紛れもない事実。地方に即した個別政策を掲げられると、衆院選も議席を減らす可能性がある」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
 別の党幹部は、「若手の力不足は深刻。いま選挙を打てば50議席減もありうる」と危惧する。「勝ち戦」が続いている間は見えなかったほころびが、徐々に表面化している。責任の押し付け合い、足の引っ張り合いが始まれば、首相が目論む来年早々の解散総選挙の勝利も危うい。
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森氏の街頭演説。報道陣のほうが市民より多いこともたびたびあった
PHOTO:鬼怒川 毅(安倍首相) 小松寛之(森民夫氏)
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