小池都知事vs.石原慎太郎 元都知事「豊洲盛り土問題」最後の闘い

副知事、元市場長ら8人は処分されるが、もっとも罪深いのはこの男
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ハロウィンでは「リボンの騎士」に。石原氏に改めて公開ヒアリングに応じるよう要請する
「え、何? 誰が処分されるって? 何の話だそれは」
 東京・田園調布の自宅前でクルマから降りた石原慎太郎元都知事(84)は、本誌の直撃にそう答えた。記者の質問を「え? え?」と何度も聞き返す様子や、弱々しい口調、一歩一歩小さい歩幅でゆっくりと歩く姿からは、かつてのような覇気はまったく感じられない。
「ヒアリングに応じる気はあるのか」という問いにも、
「(豊洲新市場に関する資料が黒塗りだらけの)のり弁だったのを見ただろう。あれを公開すればはっきりしたことがわかるんだから」
 と答えるにとどまった。あくまで「自分に責任はない」ことを強調し、自宅に戻っていった――。
 小池百合子都知事(64)が11月1日、豊洲新市場地下の盛り土が無断でコンクリート構造に変えられていた問題の責任者を明らかにし、「懲戒は速やかに進める」と発表した。「戦犯」としてあげられたのは、’11年当時の中央卸売市場長ら8名で、中西充副知事や塩見清仁オリンピック・パラリンピック準備局長など、現在も都の要職にとどまっている者もいる。
 だが、小池氏の追及はこれで終わりではない。工事請負契約書に承認の印鑑を押した張本人の石原氏の責任を明らかにする準備を着々と進めているという。
「小池さんが問題視しているのは、豊洲新市場の土壌汚染対策工事の受注です。入札が行われたのは石原都政時代の’11年8月で、5街区を鹿島JV、6街区を清水建設JV、7街区を大成建設JVが、いずれも90%を超える落札率で落札しており、官製談合が疑われている」(都政担当記者)
 新市場はもともと東京ガスの土地だったため、当初は同社の工事を各地で受注している清水建設が有利と見られていた。だが、土壇場で鹿島と大成が巻き返したのだという。
「鹿島の栗原俊記専務執行役員(66)は、新入社員当時から15年にわたり〝出向〟で石原さんの秘書を務めた人で、豊洲市場以前から都庁関連の工事でしばしば名前が出ていた。石原さんの人脈のなかで受注の『調整』が行われていた可能性があり、警視庁捜査2課が注目している。小池さんも捜査が始まれば全面協力する意向です」(小池氏の側近)
 小池氏は7月の都知事選の最中、石原氏から「大年増の厚化粧」とこき下ろされたことを現在も許しておらず、
「あの男だけは絶対に逃がさない」
 と息巻いている。
「戦犯」の一人の塩見準備局長は本誌の取材に、「盛り土がされていなかったのは知らなかったが、自分の管理責任はある」と返答。岡田至元市場長も「責任を痛感している」と語った。
 小池都知事は、元部下たちに責任を押し付けて逃げ切りを図る石原氏をどこまで追い詰めることができるのか。豊洲盛り土問題をめぐる最後の闘いが、まもなく決着しようとしている。
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一気に老け込んだ様子の石原氏。関係者によると、日課だったウォーキングもできないほど体調が悪いという
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都の外郭団体に天下りしている岡田至元市場長
小池都知事vs.石原慎太郎 元都知事「豊洲盛り土問題」最後の闘い 画像1
塩見清仁オリパラ準備局長は、中央卸売市場管理部長を務めていた
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出世街道を歩んできた元市場長の中西充副知事も処分される見込み
PHOTO:鬼怒川 毅(小池氏、塩見氏、中西氏) 結束武郎(石原氏) 蓮尾真司(岡田氏)
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