"暴言王"トランプ大統領で「日本はひどい目にあう」

在日米軍、TPP、中国対策……無理難題が降ってくる!
ニューヨークで勝利宣言をするトランプ氏。写真中央は息子のバロン君(10)、右は妻のメラニアさん(46)
「トランプの勝利は永田町でも衝撃的に受け止められました。これでTPPは完全に終わり。安倍与党は大きな批判を浴びながらTPP法案を強行採決しましたが、まったく無駄な努力となりました。トランプ勝利で日経平均株価は1000円近くも下落、これでアベノミクスも終わりでしょう。官邸はさっそくトランプ体制に向けて動き始めましたが、いまの官邸にはトランプとろくなパイプがない。トランプ勝利を指をくわえて見ているだけなのです」(全国紙政治部デスク)
「嫌われ者同士の戦い」「史上最悪の選挙」と言われたアメリカ大統領選挙は、共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)が勝利した。ヒラリー・クリントン氏(69)優勢と言われていたが、なぜこのような結果になったのか。20年以上大統領選挙を取材しているジャーナリストの堀田佳男氏がこう解説する。
「実はアメリカでは移民が増え、白人の割合が年々少なくなっています。アメリカの白人低所得者層では、今回が白人最後の大統領になるのでは、という意識がありました。オバマ政権の8年で生活が苦しくなったので、その延長線上にあるヒラリーには期待できない。そんな中、ビジネスで成功しているトランプなら何か新しいことをやってくれるのではないか、という期待感で投票したのです」
 トランプ氏が大統領に就任したら、日本はどんな目にあうのだろうか。国際政治学者の三浦瑠麗氏はこう説明する。
「トランプ氏は、日米安保について、『アメリカが日本を防衛しているが、日本はアメリカを防衛してくれない。これは日本があまりにも優位ではないか』と発言しています。在日米軍をすぐに引き上げるということはないが、日本の費用負担を増やしたり、駐留米軍の人数を減らすことは十分考えられます。
 彼は何事も独断で決めるタイプです。今後は外交面でその性格が出るのではないか。突然彼の独断で米中関係が修復し、日本が取り残されるということもあり得ます」
 トランプ氏は来年1月20日、正式に大統領に就任するが、大統領になった後も彼はこれまでと同じように振る舞うのだろうか。前出の堀田佳男氏が語る。
「トランプは政治家ではなくて、ビジネスマンです。そのためアメリカや自分に損になることはしない。本人は『大統領になったら大統領らしく振る舞う』と暴言を控えることを宣言していますが、信用していいのかどうか。彼は性格的に興奮するとどうなるかはわかりません。突発的な発言や行動に周りが巻きこまれ、大きな混乱が起こることも予想されます」
 議員経験も軍人経験もない〝暴言王〟が世界一の大国の大統領に就任する。とんでもない仕打ちをされる覚悟をしておいたほうがいいだろう。
PHOTO:ロイター/アフロ
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