3.11の悪夢 超巨大地震が2020年までに発生する確率

福島沖M7.4大地震で津波発生、
太平洋プレートは活発化している
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10月中旬に撮影した福島第一原発の様子。海岸線は無防備で、もし10m級の津波が来たらとても防げない
「11月22日の朝、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生しました。今後もこの規模の地震は何度も起きます。多くの人は、3.11に巨大地震が来て、その後余震がある程度落ちついた段階で、東日本大震災の余震は終わったと思っています。しかし、まだ余震は続きます。それどころか、津波をともなった巨大地震が数年のうちに発生する可能性はかなり高いのです」(立命館大学・歴史都市防災研究所の高橋学教授)
 先週号掲載の『太平洋プレートが活発化! 首都圏大地震が起きる可能性』で指摘したとおり、実際に地震が発生した。
 甚大な被害が予想される南海トラフ地震が発生する可能性は50年以内で90%、30年以内でも70%と発表されている。今回の地震発生で、さらなる超巨大地震が起こる確率は高まったのだろうか。東海大学海洋研究所の長尾年恭氏はこう解説する。
「東日本大震災のようなプレート型の大地震が発生した後には、さらに沖合(東側)を震源とするアウターライズ地震と言われる巨大地震が起きるのです。1年後か5年後かはわかりませんが東日本でもかなり高い確率で起きると言えます」
 22日の地震では、1.4mの津波が仙台を襲い、多くの住民が高台に避難した。また、福島第二原発3号機では、一時冷却機能が停止。津波に原発と、3.11の恐怖を思い出させた。上の写真は、今年10月に撮影されたもの。福島第一原発を陸側からみた構図だが、写真中央から右側には無数の汚染水貯蔵タンクが並んでいる。前出の長尾氏は語る。
「アウターライズ地震はかなり沖合で発生するので、陸地の震度はさほどではないのですが、数mから10mほどの津波を伴う地震になります」
 福島第一原発では、汚染水の処理に忙殺され、さらなる津波対策は後回しとなっている。防潮堤は前回の震災で壊れたまま修復されていない。これまで5年以上かけて除染や地下水対策を行ってきたが、巨大な津波がきたらすべては海に流されてしまうことになる。
「過去の例を見ると、超巨大地震の発生は時期的にはいまから4〜5年、ちょうど東京五輪の開催時期が危ないんです」(前出・高橋氏)
 内閣府中央防災会議の発表によると南海トラフ地震が発生すると東京湾には、最大3mの津波がやって来る。東京五輪の選手村となる晴海や築地、豊洲などは海抜0〜2mなので、もし津波に襲われたらひとたまりもない。
 小池百合子都知事が問題にしている五輪施設と市場移転だが、津波が来ればそんな議論はすべて意味がなくなる。22日の地震で日本周辺の危険度はさらに高まっていることがわかった。2020年の東京五輪までに3.11級の悪夢の再来を覚悟しなくてはいけないのだ。
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11月22日に発生した地震では多賀城市を流れる砂押川で津波が目撃された
PHOTO:桐島 瞬 岡崎貞敏/時事通信社(2枚目)
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