「プーチン大統領に食い逃げされる!」安倍首相が怖れる最悪の結末

このままだと
北方領土は1ミリも返ってこない
「プーチン大統領に食い逃げされる!」安倍首相が怖れる最悪の結末 画像1
外遊の最後に訪れたアルゼンチンでは地元記者に「今回の訪問はどういう目的があったのか」と質問される始末
「総理も頭を抱えている。こうなったら、誰に責任をとらせるか、だ。世耕(弘成・経産相=54)さんと経産省に責任をとらせようという空気になっているが、それで済むのか。これでもう、年明けの解散総選挙もなくなった。あるわけがない」(自民党ベテラン秘書)
 12月15日に安倍晋三首相(62)の地元・山口県長門市で予定されている日ロ首脳会談について、ここへ来てにわかに悲観的な観測が広がっている。自民党中堅代議士は、
「15日の会談で、北方領土は1ミリも返ってこないだろう。希望的な観測を広げすぎた」
 と硬い表情で語る。

「ロシアは負け犬にならない」
 つい先日まで、「歯舞、色丹の2島返還は確実。国後、択捉も交渉次第で、将来の返還はあり得る」という見通しが広く語られていたが、11月19日、ペルーで行われた安倍=プーチン会談で暗転した。安倍首相は通訳のみをまじえ、プーチン氏と約35分間膝詰めで談判したが、会談後は表情が一変していた。
「70年間(平和条約締結が)できなかったわけで、そう簡単な課題ではありません。大きな一歩を進めることは簡単ではありません」
 随行記者から「2島先行返還もあり得るのか」と聞かれると、
「たった一回の首脳会談で解決するような、そんな簡単な問題ではありません」
 とはっきり否定した。
 安倍氏は、首相就任以降15回にわたってプーチン氏と会談し、「ウラジミール」「シンゾウ」とファーストネームで呼びあう仲だったはずだが、もう一度イチから「信頼関係を築く」というのだ。
「一対一会談で、首相はプーチン大統領から2島プラスαの言質をもらえると勢いこんでいた。ところが、実際には領土交渉を前提としない経済協力の話に逆戻りだった。やはり、プーチン氏は甘くない。12月15日の会談は経済協力だけ食い逃げされ、領土問題は『ゼロ回答』になる気配が濃厚です」(全国紙政治部記者)
 実は、こうなる予兆はすでに見えていた。プーチン大統領は9月にブルームバーグの単独インタビューを受け、
〈数年前にも、日本側がこの問題を話し合うことを要求してきたが、先方の都合で凍結された。いま、日本は再度話し合いに意欲を見せているが、我々は(領土)売却や交換について話しているわけではない。どちらかが負け犬になるような解決はあり得ない〉
 と断言していた。「領土は売らない」という強烈なメッセージだ。
 さらに11月15日、日ロ経済協力の窓口だったロシアのウリュカエフ経済発展相が突然、収賄の疑いで身柄を拘束された。
「世耕経産相は11月2日から6日間にわたってウリュカエフ氏らと日ロ経済プロジェクトを協議し、意気揚々と帰国した。『世代も近いし、話も合う。手堅い政治家だ』と話し、信頼関係を築いたと喧伝していた相手が拘束されたわけですから、赤っ恥です」(官邸スタッフ)
 拘束の一報に世耕氏は、
「先週まで話し合って、いい流れだったのに……」
 と言うのが精一杯。官邸の番頭・菅義偉官房長官(67)は、
「現行犯ってことは、おとり捜査だったんだろう。贈賄側の石油会社に捜査員が潜んでいたんだな」
 と舞台ウラを推測してみせた。ロシア国内で、「対日融和派」に対する反撃が始まった、というのが菅氏の見立てだ。
「なかなか厳しい。プーチン政権も一枚岩でないということなのか。政権内で(日ロ接近の)阻害要因がありそうだな」
 安倍首相はそう漏らしたという。これだけの重要交渉を進めるにしては、日本の根回しは直線的すぎた。
 安倍首相は、米大統領選で最後の最後まで「ヒラリー有利」と分析していた外務省に激怒したというが、日ロ交渉では、経産省が機能しなかった。官邸にはいま、重苦しい空気が垂れ込めている。
「プーチン大統領に食い逃げされる!」安倍首相が怖れる最悪の結末 画像2
アメリカの意向に逆らってまで面会を重ね、「信頼関係」を築いたはずだったが……
PHOTO:時事通信社 鬼怒川 毅
あなたにオススメ

FRIDAY GOLD

10月18日発売
friday gold