瀋陽でも発見!大江戸温泉を中国人が丸パクリする理由

上海だけではなかった!
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日本の赤提灯が飾られた木製の玄関。館内では浴衣も借りられる。漫画が読み放題の休憩室も
「中国には『日本式の本格温泉』をうたった施設がたくさんあります。しかし大半が、食事と入浴を楽しみ、畳敷きの部屋で休むという日本のスタイルをマネしただけ。肝心のお湯にしても源泉など掘りあてていません。水道水を温め、入浴剤を混ぜただけです。それでも多くの中国人が、日本人が経営している本場仕込みの温泉施設だと信じ込んでいます」
 ジャーナリストの周来友氏が語る。
 昨年12月21日、上海市宝山(パオシャン)区に「大江戸温泉物語」の看板をかかげた温浴施設がオープンした。外観は東京・お台場にある本場「大江戸温泉物語」にソックリ。中国版のツイッター「微博(ウェイボ)」に開設した公式アカウントで「上海にも大江戸温泉ができた!」と宣伝したためか、連日入場制限がかかる盛況ぶりだ。ご丁寧に同施設は、日中両国語で書かれた次のような"公認証明書"まで公表している。
〈大江戸温泉物語株式会社は、上海江泉酒店管理有限公司(施設の運営会社)を(中略)唯一の公認ビジネスパートナーであることを証明する〉
 だが、当の大江戸温泉物語株式会社は怒り心頭だ。「文書の内容はすべて事実無根」として、次のようなコメントを公式ホームページに発表したのだ。
〈弊社は中国をはじめとした海外において、弊社と同一の商号施設の営業に関して、一切関係がございません〉
 大江戸温泉を模倣した温浴施設は、上海だけではなかった。本誌は東北部、遼寧(リャオニン)省瀋陽(シェンヤン)市でも"パクリ施設"を発見した。その名もまんま、「大江戸温泉」。現地に住む60代の男性が話す。
「東京の有名温泉施設のチェーン店が、こんな地方都市にもできて家族で喜んでいるよ。週に一度は来ているんだ」
 施設がオープンしたのは3年ほど前。1000人ほどが収容可能で、大江戸温泉のように寿司や天ぷらなどが食べられる和食レストランや日本の縁日を模したお土産店も完備している。同施設関係者は「設立のさいに参考にした」と言うが、もちろん本家の許可はとっていない。なぜ中国は、大江戸温泉を丸パクリするのだろうか。前出の周氏が語る。
「爆買い目的で東京を訪れる中国人が急増し、大江戸温泉の知名度が上昇したんです。外観をマネれば客が集まる。中国人がきれい好きになったことも影響しています。’90年代まで風呂に入るのは週に一、二度程度でしたが、現在では都市部を中心に毎日入るのが一般的ですから」
 大江戸温泉は中国の模倣施設に対し、弁護士を交え対応を検討しているという。
日本
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東京の本家。もちろん地下1400mから湧きあがる天然温泉を使用。近年は中国人をはじめ外国人客も多い
上海
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本家と酷似したエントランス。運営会社は別会社を通じてブランド名の使用許可を得たと主張
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大江戸温泉物語の森田満昌社長の名前まで印刷された公認証明書。有効期限は’18年10月まで
PHOTO:坂口安子 読売新聞/アフロ
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