サムスン御曹司 李在鎔「崔母子にデタラメ巨額寄付」

愛犬用トイレやベビーバスなどになんと21億円!
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’15年7月、サムスン電子の平澤(ピョンテク)工場起工式に出席した朴大統領と李副会長。朴大統領は李副会長に「韓国の馬術競技を支援するよう」要請
 ついにサムスンに捜査のメスが入った。
 朴槿恵(パククネ)大統領(64)とその盟友・崔順実(チェスンシル)被告(60)の癒着をめぐる捜査は、韓国のGDPの2割を稼ぎ出す巨大企業集団サムスングループに飛び火。グループの御曹司で、サムスン電子の総帥・李在鎔(イジェヨン)副会長(48)の身柄を拘束するための逮捕状が請求される事態に発展したのだ。
 一連の捜査で、なぜサムスンがやり玉にあがったのか。
「サムスンは政府から協力を受ける見返りに、崔被告に巨額の資金援助を行ったというのが特別検察官の見立てです。李副会長は’15年7月に朴大統領と一対一で面談していますが、その直後に政府傘下の国民年金公団の賛成を取りつけてサムスングループ会社2社が合併、李副会長が最大株主となりました。崔被告に対する資金援助は、この件で朴大統領への口ききを期待したものだった可能性がある」(韓国紙経済部記者)
 大統領との面談の後、サムスン電子は、崔被告がドイツに設立したスポーツコンサルタント会社に220億ウォン(約21億円)もの寄付をすることを決めたが、これが賄賂だったと疑われているのだ。
 本誌はサムスン電子から受け取った巨額寄付金の具体的な使途内訳書を入手した。そこには、明らかに私的な支出が並ぶ。
・愛犬用トイレ、フェンス
・ベビー用のベッド、バス
・洗濯機、乾燥機、電子レンジ
・タオル、ハンガー、物干し台
・ティッシュ、スリッパ
・パンとコーヒー、ハンバーガー
・携帯電話充電器
「当時、崔被告の娘チョン・ユラ容疑者(20)は男児を出産したばかり。ドイツの邸宅には犬15匹、猫5匹もいて、ペット用品も必要だったのでしょう。崔母子から使用明細書が送られていたのでサムスン側も寄付金が私的に使われているのを薄々知っていたはずですが、黙認していたようです」(事件を取材する韓国人ジャーナリスト)
 李副会長は贈賄容疑を否認しているが、今後サムスンはどうなるのか。
「トップ不在の状態が続けば、役員たちだけで経営判断するのは難しいでしょう。昨年11月に米国の大手自動車部品メーカーを約8600億円で買収すると発表しましたが、そうした合併、投資計画が頓挫する可能性があります。ブランドイメージが失墜し、消費者のサムスン離れは避けられません」(元日本サムスン顧問・石田賢氏)
 現在、李副会長の父親でサムスン中興の祖・健熙(ゴンヒ)会長(75)は、心筋梗塞で倒れ長期入院中。昨年8月に発売した新型スマホ、ギャラクシーノート7は発火事故続発で生産、販売中止に追い込まれた。直近の決算では営業利益が前期比10.6%増と堅調とはいえ、サムスンはグループ再編に急ブレーキをかけられることになった。
 果たして、サムスンは分裂に追い込まれるのか――韓国国民は捜査の行方を固唾を呑んで見守っている。
サムスン御曹司 李在鎔「崔母子にデタラメ巨額寄付」 画像1
’88年1月に東京のホテルオークラで開かれた健熙氏の会長就任パーティ。韓国財界トップを前に張本勲氏(右)も緊張気味
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職権乱用罪などの罪で起訴された崔被告。サムスンからの支援については「どんな利権や利得も得ていない」と収賄を否定
PHOTO:井上和博 Yonhap News AP/アフロ
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