早大教授になった文科省元局長「華麗なる天下り人生」

退職直前、横浜市内に一戸建てを新築
image
研究振興局長時代の吉田氏。長らく著作権関係の仕事にも携わっていた
 文部科学省を’15年8月に退職し、そのわずか2ヵ月後に早稲田大学教授に天下っていた吉田大輔氏(61)が1月20日、批判を受けて教授職を退任したことが明らかになった。
 吉田氏は文化庁長官官房審議官、文部科学省研究振興局長など要職を歴任し、退官直前には高等教育局長を務めていた。
「高等教育局は、私学助成金を支給する直接の担当部署。そのトップが、管轄する私大に退官直後に天下り、約1400万円とみられる高給を受けとっていた。早大教授は70歳定年ですから、今後10年間で1.4億円の収入を保証されたも同然でした。吉田氏は早稲田大学大学総合研究センターで教育政策を講義するとしていたが、目立った論文もなく、教授としての適格性も疑問視されています」(全国紙社会部記者)
 しかも文科省は、組織をあげて吉田氏の天下りをバックアップしていた。文科省の人事課職員が早大に履歴書を送り、面談の日程を調整していたことが発覚。吉田氏と文科省は大バッシングを浴びた。
 吉田氏は’55年生まれ。九州屈指の名門・県立熊本高校から京大法学部に進学し、’79年に文部省(当時)に入省。「仕事ぶりは真面目で、上司や部下からの信頼も厚かった」(文科省関係者)という。
 妻と2人の子どもとともに横浜市内の一戸建てに住んでいたが、手狭になったため、’14年6月に同じ横浜市内に100㎡の土地を購入。建坪120㎡の2階建て新居を建てた。購入時に銀行から約2500万円を借り入れたが、退官時の退職金を返済に充(あ)てたのか、今年1月、わずか2年半で完済している。
「吉田さんは挨拶はきちんとされますが、物静かで口数の少ない印象ですね。官僚時代も送迎の車はなく、バスで駅まで通っていたと思います。奥さんも町内の活動に積極的に参加されていましたね」(近所の住人)
 官僚の天下りに詳しい政策研究大学院大学教授の福井秀夫氏が、問題の根深さを指摘する。
「実は公的権限を背景にした関連業界への再就職は、どの役所でも行われていることなのです。権限行使に不透明な裁量がある以上、天下りはなくなりません。たとえば学校助成金は文科省のさじ加減ひとつで決まる要素が大きい。研究業績や教育実績、学生の人数など客観的指標で助成金の額が決まるように仕組みを変えなければ、"見返り"目当てに元役人を欲しがる大学は後を絶ちません。これと同じようなことが、どの役所にも言えます」
 本誌は吉田氏の自宅インターホンを鳴らしたが、返事はなかった。
 退官後に天下りして甘い汁を吸おうとする者、そしてそれをあっせんし、将来の自らの天下りポストを確保しようとする者――。高級官僚たちの利権の構図に、どこまでメスが入るのか。
早大教授になった文科省元局長「華麗なる天下り人生」 画像1
利便性の良い、閑静な住宅地に建つ吉田氏の一軒家。最寄り駅から徒歩約10分。車庫には高級車ボルボが停まっていた
PHOTO:時事通信社 結束武郎(2枚目)
あなたにオススメ

FRIDAYダイナマイト

5月2日発売
fridayダイナマイト

FRIDAY写真集

電子写真集