石原"慎太郎の腹心"浜渦元副知事「水面下でやりましょう」を連発

東京ガスと都のやり取りが記されたマル秘資料を入手

石原
本誌の直撃に怒りを露(あらわ)にする浜渦氏。記者の質問を聞くことさえなく、走り去っていった

「責任は誰にあるのか。移転交渉が始まった20年前に遡(さかのぼ)ってでも、絶対に明らかにする」

 豊洲新市場の地下水から環境基準の79倍ものベンゼンほか有害物質が検出された問題を受け、小池百合子都知事(64)は、側近にそう怒りを露(あらわ)にしているという。

 小池氏が追及の「キーマン」になると考えているのは、元副知事の浜渦武生氏(69)。豊洲の土地を所有していた東京ガスとの交渉を一任され、’01年7月の「基本合意」を取り付けた、石原慎太郎元都知事(84)の腹心中の腹心である。

 浜渦氏と東京ガスの交渉は、’00年10月4日に行われた。その会談資料には、両者のこんなやりとりが示されている。

浜渦氏〈築地市場の移転については、都を代表してお願いする〉

東京ガス側〈経営判断を行うに足る条件が示されていない〉

浜渦氏〈そのことは、水面下でやりましょう〉

東京ガス側〈表に出すと、中央区や業界のリアクションも心配している。発表のタイミングが重要である〉

浜渦氏〈水面下での作業を進めさせてもらいたい〉(一部省略、文言は原文ママ)

「水面下」という言葉を多用しながら、粘り強く説得をする浜渦氏。はたして、東京ガスとどのような交渉をしたのか。すでに東京ガスも認識していた土壌汚染に対し、どのような対策を取るつもりだったのか。

 本誌は都内の自宅から出てきた浜渦氏を直撃したが、

「失礼だろ!」「やめろ!」「どけ!」

 と声を荒らげて質問を遮(さえぎ)り、あっという間に走り去ってしまった。

 浜渦氏が頑(かたく)なに取材を拒否した背景には、こんな思惑があるという。

「昨年9月に豊洲市場の地下空洞が明らかになってから、浜渦さんは一貫して石原さんを庇(かば)ってきた。にもかかわらず、今回土壌汚染が発覚すると、石原さんは『浜渦に任せていた』と責任逃(のが)れをしたんです。怒った浜渦さんは、石原さんから受けた命令の内容から交渉の内情まで、すべてを明らかにする準備を進めているらしい。準備が整うまでは何も喋(しゃべ)らない、ということでしょう」(都庁関係者)

 浜渦氏が行った水面下交渉が表に出れば、逃げ続ける石原氏もタダでは済まない。市場移転を巡る都政の「闇」が、暴(あば)かれる日は来るのか。


石原

小池知事は2月5日投開票の千代田区長選後、本格的な「石原退治」に乗り出すという

石原

浜渦氏と東京ガスの会談資料。東京ガスは当初から「土壌汚染は残る」と説明していた(共産党都議団提供)

PHOTO:等々力純生(浜渦氏) 結束武郎(石原氏)




あなたにオススメ

FRIDAY GOLD

10月18日発売
friday gold