"引っ張りダコ”横綱・稀勢の里が過ごした初めての週末

龍ケ崎vs.牛久で
「どっちが地元?」争いも
部屋の地元・小岩小学校の児童に囲まれ、稀勢の里もこの笑顔。終始リラックスした表情を見せていた
「日本相撲協会の公式サイトにある稀勢の里の出身地は茨城県牛久市。実家もここにあります。でも彼が卒業した松葉小学校や長山中学校は隣の龍ケ崎市にあるため、恩師や友人は龍ケ崎に多いんです。そのため両市がともに『ウチが地元だ』と言い張るような形になってしまい、まさにガチンコ勝負の様相です(苦笑)。先を争うように、両市とも市民栄誉賞を授与することを決めました」(全国紙相撲担当記者)
 1月25日、第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)。明治神宮で行われた奉納土俵入りには、1万8000人のファンが集まるなど、19年ぶりに誕生した日本出身横綱の人気は過熱する一方だ。
「稀勢の里本人も『こんなことも話題になるんですね。僕にとってはどちらも大事な地元なんですけど』と戸惑っていました」(前出・相撲担当記者)
 1月28日、横綱として迎えた初めての週末には、部屋がある東京・江戸川区内で「優勝報告会」が行われた。
 会場となった小岩小学校には5000人のファンが集結。予定より15分遅れで稀勢の里が現れると、『やっと来た!』とボルテージが一気に上がる。あまりの盛り上がりぶりに、
「江戸川区にこんなに人がいるとは」
 と師匠の田子ノ浦親方が冗談を飛ばすと、吹き出してしまった稀勢の里。その後は真面目な表情で、優勝と横綱昇進を地元ファンに報告した。
「横綱に昇進してから、出会う人や部屋に来るファンの数が桁違いに増えました。真面目な性格の持ち主だけに、『集まってくれる人が本当に増えますね。ますます精進していかないと』と、ニコリともせずに話し、来場所の目標は優勝すること、と明言していました」(田子ノ浦部屋後援会の関係者)
 新横綱として迎えるのは3月12日から大阪で始まる春場所だ。
「実は、新横綱が昇進直後の場所で優勝したケースはとても少ない。15日制になって以降、新横綱31人のうち、優勝したのは大鵬、隆の里、貴乃花の3人だけなのです。お祝いや挨拶回りに時間を取られますから準備不足にもなるのでしょうが、やはり横綱というプレッシャーが大きくて本来の"強さ"を出せなくなるのでしょう。苦労を重ねて昇進を果たした稀勢の里が、どれだけ自信を持って自分の相撲に徹することができるか見ものです。まだ1度しか優勝していないため『昇進は早かったのでは』という声も耳に入っているでしょうから、なおさら春場所は負けられない」(相撲評論家の中澤潔氏)
 真価が問われる来場所。文字通りの"横綱相撲"を見せられるか。
PHOTO:蓮尾真司
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