文科省「天下り請負人 嶋貫和男氏」OBの豪邸とベンツ

月2回勤務で年収1000万円


文科省「天下り請負人 嶋貫和男氏」OBの豪邸とベンツ

2月7日、衆院予算委員会の集中審議に参考人として出席した嶋貫和男氏。「(斡旋は)人助けという思いで行ってきた」と違法性の認識を否定した

 月2日の勤務で年収1000万円――。数多の天下りを請け負っていた文科省OBはとんでもない厚遇を受けていた。

 次々と問題が明らかになる同省の天下り。2月13日には新たに慶大への組織的な再就職斡旋が発覚した。その手引きをしたのはOBの嶋貫和男氏(67)だ。同氏は"ノンキャリ"からの叩き上げで、文科省の"裏稼業"を引き受ける代わりに、実務負担が軽く年収の多いキャリアポスト(キャリア官僚の天下り先)をあてがわれていた。

「嶋貫氏は’49年北海道生まれ。’74年に文部省(当時)に入省し、20年あまり人事課に在籍。周囲の評価も高く、かなり頼りにされていました。’09年7月に退職し、その翌日から財団法人『教職員生涯福祉財団』の審議役に就任、官僚の再就職の仲介を始めました。財団では週3日程度の出勤で年700万円。並行して都内の保険代理店『第一成和事務所』の顧問として年500万円、計1200万円を得ていた」(文科省OB)

 しかし、’13年秋に財団が「仲介は業務と関係ない」と指摘。優秀な仲介者を失いたくない文科省は、嶋貫氏に別のポストを用意する。

「’14年1月からは明治安田生命保険の顧問に就任し、月2回程度の出勤で年収1000万円。同時に公益財団法人『文教協会』の参与として年500万円をもらっています」(同前)

 明治安田は、なぜ高額報酬を支払ってまで嶋貫氏を雇い入れたのか。

「当社は法令にのっとり、採用活動をしております。(嶋貫氏には)文科省でのご経験を活かして、当社の法人営業全般の指導をしていただいておりました。『文科省共済組合』(組合員17万人超)の定期保険の加入者を拡大推進していくための助言もいただいておりました。すでに退職されています。いつお辞めになったかは個人情報ですので申し上げられません」(同社広報部)

 本誌は神奈川県内の閑静な住宅街にある嶋貫氏の自宅を訪ねた。敷地面積96坪、建坪36坪の2階建て。家がもう一軒建てられそうなほど広い庭もあり、そこにはテーブルやイスなども設(しつら)えてあった。約500万円の黒のベンツCクラスワゴンが停まっている。

「以前は朝7時ごろ、ご主人の通勤にあわせて、奥さんと飼い犬も連れだってバス停まで仲良く歩いていましたね。礼儀正しい方で、丁寧な挨拶が印象的でした。休みの日も犬を連れて、よく川沿いを散歩されていましたよ。最近は見ませんね」(近所の住人)

 自宅のインターホンを押してみると、夫人が対応した。

「主人はこちらにおりませんので。しばらく戻りません」

――しばらくというのは?

「だいぶ前からこちらには住んでいません。仕事の関係で戻らないことは年中ありますので、それが続いているという意味でございます」

 全国の大学・研究機関や企業・団体にOBを送り込む文科省の「天下りシステム」。嶋貫氏はその最大のキーマンだった。

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手入れが行き届いた庭や木々が印象的な嶋貫氏の邸宅。最寄り駅から車で約10分の距離にある。上写真は嶋貫氏のベンツ

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PHOTO:鬼怒川 毅(嶋貫氏) 小松寛之



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