日ハム 斎藤佑樹「復活をかけた肉体改造」

「今年が最後だと思っています」
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「シュートに右打者は詰まり、カットボールが左打者に食い込んでいた」と斎藤。栗山英樹監督も「このボールなら勝てる!」と激賞
 プライドを捨てた元甲子園のスター。その覚悟に結果がついてきた。スポーツ紙日本ハム担当記者によれば、今年の斎藤佑樹(28)は「明らかに昨季とフォームが違う」という。
「これまでは踏み出した左足が突っ張って手投げになっていましたが、低く踏み込んでリリースする往年のフォームに戻っている。昨季の真(ま)っ直(す)ぐの平均球速は130㎞後半だったのに、自主トレ段階で145㎞を出して周囲を驚かせました」
 昨年11月、斎藤はケビン山崎氏が主宰するジム『トータル・ワークアウト』の門を叩いた。よほどフィットしたのか、初日から10日連続で通ったという。
「大晦日(おおみそか)もトレーニングしていましたよ。以前にもケビン氏に師事する機会はあったけど、身体を大きくし過ぎて失敗した清原和博のイメージがあって、一度は断った。それでも、危険を冒(おか)してでも肉体改造にトライしようと思うほど、彼は追い込まれていました」(斎藤の知人)
「全国制覇した早実時代が全盛期。あのころに戻れ」と何度言われても、「それは退化になる」と拒(こば)んでいた斎藤が、背番号を早実時代の「1」に変更した。
 春季キャンプでも好調を維持。2月11日に行われた紅白戦では、最速144㎞の真っ直ぐで2回1安打1失点と好投した。
 本人の手応えはいかばかりか。キャンプ地、沖縄・名護で斎藤を直撃した。
――どこをどう変えたのか?
「大学時代に左の股関節を痛めて、力を入れられなくなったんです。その影響で胸郭がゆるんで弱くなり、右肩を壊した。すべてがつながっているんですけど、ケビンさんは僕が投げる姿を見て、一発で見破りました。矯正するためには、ただ筋肉を付ければいいというわけじゃない。インナーとアウターマッスルのバランスも大事。『ケトルベル』など、いろんなトレーニングを試しました。その後、すぐにジム内のマウンドで投げて、効果を実感できたメニューを取り入れました」
 その作業を繰り返すうち、変化が起きた。「股関節や肩がハマるようになった」と斎藤は表現した。
「体重移動しながら、低い位置で力の入るポイントが見つかったんです。腕が身体の近くを通るようになり、ボールに指がかかるようになった。プロ入り後、何度かあったけど継続できなかった感覚を、このオフは維持できているんです」
――実戦でも投げましたが手応えは?
「押し込めているから、タイミングが合っても真っ直ぐはファウルになっていました。大きかったのはツーシームが141㎞出たこと。スピンが効(き)いてるからこそ、スピードが出るし、打者の手元でピュッと曲がる。真っ直ぐと見分けがつきづらい、有効な武器になりました。去年、僕は真っ直ぐとフォークだけで勝負していた。これだと真っ直ぐを狙われたら、打たれてしまう。ツーシームやシュートが使えるとかなり幅が広がります」
 正直、野球ができなくなるかもしれないと考えたことはある。今年が最後だと思って勝負しています――少し前、本誌記者にそう語っていた斎藤が続けた。
「間違いなく、プロ入り後一番いいキャンプを過ごしています。この手応えを自分のものにしたい。やりますよ!」
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