森友学園系列園副園長が児童の母親に送りつけた「ヘイト文書」

タダ同然で土地を入手した疑惑の学校法人で新たな火種

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「公園にするからと、住人を立ち退かせたのに私立の学校を作るなんて」(50代地元住人)

 下の毛筆の手紙、「日本精神を」のあとは「継承なさるべきです」と続く。この「反中嫌韓」を隠そうともしない文書を書いたのが教育者、しかも幼稚園の副園長と聞いたら、あなたはどう思うだろうか。

 事は大阪のある幼稚園に子どもを通わせるAさんが、園から一通の手紙を受け取ったことから始まる。そこには毛筆で書き殴るようにこう書かれていた。

「◯◯ちゃん(注・Aさんの子ども)らにましてや1歳の子にコーラやファンタをのましているとききましたが、それでも親ですか 年とって背中まがりますよ 韓国人とかは、整形したりそんなもののんだりしますが、日本人はさせません。根っこが腐ることを幼稚園では教えてません」(原文・ママ)

 Aさんは日本人と結婚した元・在日韓国人女性。彼女は副園長にこう返信した。

「私が中学生の時、韓国人だといじめにあったことを思い出しました。副園長先生がどういうつもりでこのようなことを書いたのかわかりません」

 そのAさんに対して副園長は下の手紙を渡したのだ。

 幼稚園の名は「塚本幼稚園」。教育勅語や五箇条の御誓文を暗唱させ、軍歌を歌わせるなど〝右〟系の教育理念を持つことで有名だ。塚本幼稚園を運営する学校法人「森友学園」は、大阪府豊中市の国有地を評価額の10分の1で払い下げてもらい、今春「瑞穂の国記念小学院」の開校を予定していることでも注目されている。森友学園は、資金集めに安倍首相の名前を使い、名誉校長として夫人の昭恵氏を迎えるなど、話題にも事欠かない学園でもある。

『日本会議の研究』の著者、菅野完(すがのたもつ)氏(42)は、同学園について次のように語る。

「土地取引のお金の問題や、首相夫人が特定の学園に肩入れしていることは即、違法ということではありません。ですが、中国人、韓国人に対するヘイトや園児へのハラスメントは看過できません」

 実は差別的発言や侮蔑的行動はAさんに対してだけではないのだという。たとえば園内の混乱は「巧妙に潜り込んだ韓国・中華人民共和国人等の元不良保護者」が引き起こしていると断じていた。また、園児に対する直接のいじめも横行しているという。

「『あなたは赤ちゃんだから下のクラスに行きなさい』って3歳の子が2歳のクラスに入れられたりすることもありました。他にもお弁当を捨てられた子もいます」(すでに子どもを退園させたBさん)

 前述の菅野氏は、他の保護者からさらに驚愕の話を聞いている。

「幼稚園からバスを降りて数十mのところにあるお宅のお子さんなのですが、降車後どうもお漏らしをしてしまう。詳しく聞くと、『トイレ休憩以外の時にトイレに行ったら怒られる』って子どもが言うそうなんです。休憩の時に人数分トイレがあるわけではなく、制限時間がある中では行けない子は漏らしちゃうんです」

 2月22日の衆院予算委分科会で民進党の玉木雄一郎議員が辞めた児童の保護者ら複数から聞いた話として児童虐待疑惑について伝えた。

「大便を漏らした園児に、大便を下着で包み、幼稚園バッグに入れ持ち帰らせた」

 本誌は塚本幼稚園の園長である、籠池泰典(康博)氏にこれらの事実関係について尋ねた。すると次のように答えが返ってきた。

「(マスコミが)意図的やねん。色々な問題点をつついて、憶測を呼ぶようにしている。不良保護者が市会議員と繋がってんねん」

 園ではこの春も入園希望者がいるという。しかし、万が一にも子どもの心が壊されるような教育があってはならない。

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土地取引については関与を否定した安倍首相


森友学園系列園副園長が児童の母親に送りつけた「ヘイト文書」

副園長は自分の意に沿わない保護者にはこのような手紙をすぐに渡すという

PHOTO:加藤慶(1枚目)、鬼怒川毅(2枚目)



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