マン振り 吉田正尚「室伏流スクワットでタイトル獲る!」

身長173㎝
オリックスの「小さな大砲」
マン振り 吉田正尚「室伏流スクワットでタイトル獲る!」 画像1
よしだ・まさたか ’93年、福井県生まれ。6歳から野球を始め、敦賀気比高時代は甲子園に2度出場。青学大では1年春からレギュラー。昨季は打率.290、10本塁打、34打点。新人での2ケタ本塁打は’85年の熊野輝光以来、球団では31年ぶり。右投げ左打ち
 インパクト後に反りかえる背中。バットのヘッドが、キャッチャーの頭上まで伸びる大きなフォロースルー――。
 オリックスの2年目・吉田正尚(まさたか)(23)は身長173㎝の小兵ながら、持ち味のフルスイングで今キャンプ6試合で3本塁打を放っている(2月22日現在)。
「小学2年のころかな、父親にバットを買ってもらったんです。カラフルで格好いいと選んだのが、重さ1㎏のマスコットバット。プロでも900g前後が主流なのに、子どもがまともに振れる訳がありません。なんとかしたい一心で、当時から毎日ブンブン振り回していました」(以下、発言は吉田)
 敦賀気比(つるがけひ)高(福井県)から青山学院大に進学した吉田は、大学日本代表の4番を務めドラフト1位でオリックスに入団。1番打者として開幕スタメンに名を連ねるが、4月にアクシデントが襲う。重度の腰痛で、グラウンドにすら立てなくなったのだ。
「『いいとこ見せよう』と、キャンプ中からオーバーワークしたのがいけなかった。足が痺(しび)れて歩けず、ストレッチと食事以外は横になっている日々です。もうフルスイングができないんじゃないかと不安になり、人と口をきくのもイヤな心境でした」
 8月に復帰し63試合で10本塁打を放ったが、シーズンの半分以上を棒に振ったことが悔やまれた。吉田は幼少期に『筋肉番付』(TBS系)を見て以来憧れていた、ハンマー投げアテネ五輪金メダリストの室伏広治氏に直筆の手紙を送り教えを請(こ)う。
「ケガをしない体を作りたかったんです。室伏さんが勤務する東京医科歯科大へ3日間通い、20種類ほどのメニューをこなしました。重さ7㎏ほどのハンマーを両端にぶら下げた、55㎏のバーベルを上げるスクワットはしんどかったです。経験したことのないトレーニングばかりで新鮮でした」
 室伏流トレーニングを続けることで、吉田は全身のバランスを安定させた。体重は昨季の84㎏から87㎏へ。太もも回りは、元スピードスケート選手・清水宏保氏の現役時代と同じ64㎝もある。
「今季はケガもなく、思い通りのフルスイングができています。1年通じて出場すれば、結果を残せる自信はある。本塁打王でも打点王でも、タイトルを狙いたいです」
 福良淳一監督も目を細める。
「決して当てにいかないのが魅力だね。常にバットの芯でボールをとらえようとしている。今季はクリーンナップを任せます」
 金メダリストの指導で肉体強化した若き"マン振り打者"が、昨季、最下位に沈んだバファローズ浮上のカギとなる。
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2月16日の紅白戦第2打席で、追い込まれながらも右中間に本塁打
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打席に入る前などのルーティンとなっているスクワット。今季はT-岡田らと4番を争う
PHOTO:小松寛之
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