46年ぶりの国王来日でも「サウジ特需」がなかったワケ

随行員1000人、ホテル・ハイヤーを押さえまくったのに…
46年ぶりの国王来日でも「サウジ特需」がなかったワケ

金色に塗られた特注タラップを降りるサルマン国王。珍しい特別機見たさに多くの飛行機マニアも集まった

「すごいよな。どこかのデパートに行くなら、そのデパートはいいなあ」

 安倍晋三首相にそう言わしめた、46年ぶりのサウジアラビア国王の来日。随行員1000人以上という規模の凄さに、オイルマネーでの爆買い、「サウジ特需」への期待感は俄然高まった――。

 3月12日、サウジアラビアの特別機が羽田空港の滑走路に到着。サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレータ式のタラップで降りてきた。

「空港にはベンツのハイヤーが大量に待機していました。ちなみにハイヤーは400台を予約。宿泊も帝国ホテル500室を筆頭に、高級ホテルばかり1200室を押さえたそうです」(全国紙外務省担当記者)

 これまでも、サウジアラビア王室はリッチな外遊で世界中を驚かせてきた。’13年にはパリ・ディズニーランドを王子が3日間貸し切りにした。また’15年夏にはサルマン国王以下1000人が、フランス・コートダジュールのビーチを3週間、6800億円の予算で貸し切った。この時はビーチにエレベータを設置するなどの行為が地元住民の猛反発を招き、結局9日目にモロッコに移動しているが――。

 しかし、結論から言えば今回、爆買いはなかった。銀座、六本木、秋葉原などで多くのメディアが〝決定的瞬間〟を押さえようとしたが、すべて空振り。

「今回の来日ではハデな買い物はしないだろうと私は見ていました」というのは中東事情に詳しい鷹鳥屋明氏だ。

「サルマン国王は性格的に公務と休暇をきっちりと分けるタイプ。来日前に滞在したバリ島では休暇を取り、ビーチにラクダを用意したり、蘭の花を1万5000本買うなど豪勢に過ごしています。しかし日本での国王のスケジュールは公務で埋まっていました。周囲の人たちも、国王が行事に参加している最中の爆買いには後ろめたさを感じたのだと思います」

 さらに、サウジアラビアは原油価格が大幅に下落した影響で、’14年から財政赤字に陥っている。今回の来日も、オイルマネー依存から脱却するため日本の協力を得るのが目的だ。経済を立て直した暁には、国王に是非〝休暇〟で日本を訪れてほしいものだ。

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日比谷にあるザ・ペニンシュラ東京には、VIPクラスが多く宿泊したようで、数台のベンツが待機していた

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羽田空港から都内へ向かうサルマン国王の車列。首都高速が規制され、十数台のクルマが通過していった

PHOTO:濱﨑慎治(国王)、結束武郎



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